朝礼とは

                 

朝礼とは

  ■朝礼は単なる業務連絡の場ではない
   朝、 社員が一堂に会する“朝礼”は、多くの企業で取り入れられています。
   また、「朝礼や社員全体会議を通じて会社のビジョンを共有する」 取り組みを実施
   している企業に対して、 従業員の働く意欲の向上にどれだけ効果があるかを尋ねた
   ところ、「効果がみられる」と回答した企業は70.4%に上っています。
   「朝礼がマンネリ化しているので、 やる意義はあるのだろうか……」と悩む企業もある
   ようですが、上記の調査結果からも分かるように、朝礼は単なる業務連絡の場には
   とどまらない役割があります。「朝礼が終わったら本格的に今日の仕事に取り掛かろう」
   と、 従業員が気持ちを切り替えるためのスイッチの役割を果たしたり、全員が顔を
   合わせて社内コミュニケーションを促進する場としても、重要な役割を果たしています。


  ■朝礼のあるべき姿
   「朝礼」といえば、すぐに「マンネリ化」とか「活気が保てない」とかの話になります。

   書物を読むと、決まって朝礼のマンネリ化を打破しようとなっています。

   どうやら、朝礼の本当の意味合いが理解されていないようです。

   朝礼はマンネリでよいし、退屈でよいのです。

   それでもコツコツと続け、習慣化するからすばらしいのです。

   その習慣化こそが、組織の風土を作っていくのです。

   それなのに、マンネリ化打破のために、あれこれと奇策を講じてしまいがちです。

   奇策はすぐに手詰まりになるから、手詰まりになったところで朝礼そのものを続け
   られなくなります。

   そして結局失敗してしまうのです。

   誰が「朝礼は面白おかしくなければならない」といい始めたのでしょうか。

   人気がなくても一向に構わないのです。

   自己流を続けてこそ、朝礼に味が出るのです。

   ここでは、上記のような視点に立ち、

    →世間で面白い朝礼といわれるものはだいたい失敗の運命にあること

    →自分流の朝礼スタイルをつくる必要があること

    →朝礼を続けるための工夫

   などを考えてみます。

  □朝礼には必ずしも「思い入れ」は必要ない

   「朝礼は、組織のトップと従業員が直接顔を突き合わせて、コミュニケーションを持つ機会
   であり、従業員に日々の行動指針を与えるものだ」という人がいます。

   そして、ある中堅企業の社長は、隔週月曜日に1時間にもおよぶ朝礼を開くといいます。

   ボンヤリした頭で出社した社員に熱く経営理念を説くわけです。

   詳し過ぎるほどの業績説明もします。

   しかし、

   1時間もかかる内容の話は、そうたくさんあるわけではありません。

   だから、たとえ2週間に1回の朝礼でも、ネタ切れを起こすことがしばしばあります。

   そういう時、社長は理由をつけて朝礼を欠席するようです。

   朝、連絡を受けて突然話をしなければならなくなった専務は大変です。

   とにかく何とか1時間もたせようとするのですが、まったく興味を持てない話が続くのです。

   話し手にも聞き手にも本当に苦痛となる1時間から、その後の2週間の業務がスタート
   することになります。

   人生に「重要な出来事」がそう多くはないように、企業トップが従業員にどうしても
   話さなければならない重要事もそう多くはないはずです。

   にもかかわらず、

    何とか重要なことをいつも話さなければならない

   と考えている社長が意外と多いことに驚かされます。

   一方、若手経営者の中には「活気のない朝礼をするのはいやだ」「従業員に面白くない
   といわれる朝礼はやりたくない」という考えの方が少なくないようです。

   このような社長は「朝礼なんてもういいじゃないか」とさえ口にするようになります。

   その逆に、朝礼の場が独壇場となる経営者も少なくなく、月曜日の朝から濃厚な話で
   従業員がうんざりしているのに気が付かない方もいます。

   いずれにしても、

    重要なことは重大事態が発生した時に話せばよいのであり、
    むしろ朝礼では、重要ではない話をすればいいのだ

   と割り切った方がよいくらいです。

  □なぜ「朝礼」をするのか

   朝礼は、宗教的儀式や軍隊の点呼から始まったという説もありますが、明治時代の
   小学校教育の一環として始められた、とするのが一般的です。

   その目的は「訓話」「伝達」の場づくりともいわれますが、最大の狙いは、それまで集団
   行動をとったことがない子供達の集団性を育成することであったと思われます。

   もちろんそれが帝国主義時代には、戦争への一助となったわけですが、その方向性の
   善し悪しを別にすれば、集団性の育成には成功したといえます。

   戦争のタブーを超えて、

    強い組織をつくるにはどうすればよいのかを具体的に考える際の
    キーワードの一つとして朝礼が挙げられる

   ことは間違いないように思えます。

   話は変わりますが、現在の若者の40%は「あご」に障害を持っているといわれて
   います。

   乳児の頃、力がなくても吸える哺乳ビンで育ち、その後も堅いものをかまないために、あごの
   筋肉が発達しなかったというのです。

   あごの弱さは色々な悪影響を及ぼすようで、肩凝りの原因があごの異常にあるという
   説もあります。まだ調査はされていませんが、もしかしたらあごの弱さは脳にも悪い
   影響を及ぼしているかも知れません。子供の頃の生活習慣が、その子供の生涯の
   生き方に本当に深刻な影響を与えるのです。

   同様のことが「集団生活」にもいえるのです。

   現代は、小学校でも中学校でも学校の先生は、

    生徒の自主性重視という名の下に、集団行動の訓練をあまりしなくなった

   といえます。

   問題にされる「いじめ」も確かに昔からありました。

   しかし最近は、親やパソコンとなら遊べるが同じ年の友達とは遊べない子供が増え、
   それがますますいじめを陰湿なものにしているという報告が多く目につきます。

   さて、最近入社してきた若者達をよくみてください。

   彼らは、

    →会議の席で自分がどこへ座ればいいか
           肌で感じ取って行動しているでしょうか

    →仕事を進める時、いつも「自分の役割は何だろう」
           と考える習慣がついているでしょうか

    →教えもしないのに上手に自分の仕事を見つけ出すことができるでしょうか

   答えは

    恐らく「ノー」である

   と思います。

   彼らは、塾の先生や家庭教師が一つ一つ丁寧に教えてくれることは素早く理解しても、

    集団の中に放っておかれて、その集団の中で自分は何をすればよいのかを見
    つける

   ことなど、必要だとさえ思っていないかのようにみえます。

   そんな状況で、企業が朝礼さえしなくなったらどうなるでしょう。

   恐らく、他の人、他の部門どころか会社全体にも関心を示さず黙々と与えられた仕事
   だけしかしない若手に対して、

    集団活動の面白さや意義を教える機会を失ってしまう

   ことになります。

   とにかく、

    →「集まる」という行動をとり、自分が、ルール通り集まらなければ誰かが
      困る状況を自分の目で確かめる場

    →他者と同じところで同じ話を聞くという「集団生活」の場

   として朝礼は意外に大きな意味を持っていると考えることができます。

  “思い”を伝え、組織を動かす朝礼

   朝礼が社員一人ひとりにとって大切な場であることは言うまでもありませんが、 組織の
   かじ取りをする社長にとっては、特に二つの点で重要な意味を持っています。

   まず一つ目は、「社長の“思い” を伝える」 という点です。

   「仕事に取り組む際の心構え」「お客様への接し方」「上司としてのリーダーシップ」
   「部下への指導法」「組織の一員として心掛けてほしい言動」など、 多くの社長には、
   社員に対して伝えたいさまざまな“思い” があります。 

   こうした、 いわば「社長のDNA」ともいえる“思い”は、社長本人が直接語りかける
   ことによって、 社員の心により深く浸透するものです。

   二つ目は、「組織の雰囲気をコントロールする」という点です。 

   例えば、 全体的に雰囲気が沈んでいるようなときには、 社長が力強く前向きな言葉を
   発することで社員の気持ちが奮い立ち、 職場が明るい雰囲気に変わるでしょう。 

   あるいは、 雰囲気が緩んでいるようなときには、 社長が敢えて厳しい言葉を社員に
   伝えることで、 良い意味で緊張感が高まり 、 職場の雰囲気が引き締まることもある
   でしょう。 

   組織を成長させる第一歩として、一日の始まりの朝礼で“思い”を伝え、社員のやる気に
   火をつけましょう。


  □「指示」下手な幹部にとっての朝礼の効用

   残業に関して次のような話があります。

   出荷管理をしているセクションの課長は、いつも一人で残業をしています。

   伝票整理が毎日毎日定時に終わらないのです。

   社長は、「女の子に残業させろ」と命じるのです。

   しかし、「いやあ、最近の女性は残業してくれなくて」と課長はいつも答えていました。

   ところが社員旅行の夜、宴会の席で社長は意外な話を耳にしました。

   出荷管理のセクションの女性は「いいえ、一言も残業を指示されたことはありません。」
   というのです。

   「近頃の女性は残業してくれない」というのは、ある程度本当かもしれません。

   しかし、問題は「実は課長は一度も残業を指示していない」ところにあるのです。

   残業は誰でもいやですが、直接上司に命令されて逆らえる人も決して多くはない
   でしょう。

   それにもかかわらず、最近、

    部下に面と向かって命令ができる管理者が激減している

   のです。

   つまり、

    管理者が最も恐れているのは、意外にも上司ではなく部下

   であり、これは深刻な問題です。

   上司には喰ってかかれるのに、

    部下には遠慮して何も指示できない

   という気の弱い管理者は、本当に少なくないのです。

   朝礼は、そんな幹部にとっても助け舟となることがあります。

   すなわち、「社長が朝礼でおっしゃったように…」という、前置きで、部下に比較的簡単
   に指示を出せるようになるからです。

   ですから、

    気の弱い幹部は、社長が朝礼で細かいことを叱ってくれることを大変喜ぶ

   のです。

   ちょっと残念な話ですが、目まぐるしいばかりの変化が続く社会情勢の中で、それに
   ついて行っているという自信を持てず、自ら進んでリーダーシップをとる勇気がない
   幹部がいても仕方がないとあきらめるべきでしょう。

   時代について行けないという自信のなさが、若手への恐怖となって表れているのです。

   乳児期にあごが発達しなかった若者のあごを直すのがほとんど不可能であるように、

    自信を喪失している管理者を研修だけで蘇らせることも極めて困難

   なのです。

   従って、

    朝礼の場で根気強く管理者を叱咤激励すると共に、その管理者が
    部下に対して指示を出しやすい環境を作る

   必要があるのです。


  □社長個人にとっての朝礼の効用

   従業員500人を擁するある中堅企業の社長は、

    社長業は聖職

   というのが口癖でした。

    従業員の人生を丸抱えにし、その生き様にまで影響を与えるのが社長業であると
   いうわけです。

   しかし、従業員はだんだんその社長から離れていきます。

   社長が心の底では、

    この会社で価値があるのは自分だけで、従業員は俺が養ってやっているのだ

   と思い上がっていることに気付くからです。

   その社長は二代目で、初代社長が、

    従業員の皆さんは最も大切なお客様です

   といつも腰が低かったのとはまったく対照的でした。

   優秀な人材は不足しがちだから、従業員に対して逃げられないように腰を低くすべき

   だ、といっているのではありません。

   厳しくすべきところは厳しくすべきですし、ましてや、

    従業員の機嫌をとる必要などまったくない

   といえるでしょう。

   しかし、従業員も自分がどう生きるかについて必死に考える一個の人間であり、その
   人生を数々のリスクを覚悟しながら、会社に預けてくれた

    重要なパートナーである

   ことも、社長は忘れてはならないと思うのです。

   基本的に従業員に感謝しておられる経営者の下では、厳しく叱っても従業員は傷 
   ついたりはしません。

   むしろどんどん

    優秀な人が集まっている

   ようです。

   しかし、

    俺が教えてやっているという考え方の社長の下では、
    優秀な人からやめていく

   傾向を防止できないのです。

   なぜなら、そんな社長の下では、のびのびと自分の才能を伸ばすことは難しいため、
   どんどん息苦しくなるからでしょう。

   朝礼は、社長に、

    従業員が自分の企業を成り立たせてくれている大切なお客様の一人である

   ことを、定期的に思い起こさせてくれる大切な行事にもなり得ます。

    朝早くから出社して来てくれるのだから、本当に感謝の気持ちを伝えたい

   という姿勢を常にトップが持って、誠実に語りかけて行けば、組織運営がうまくいかない
   はずがないと思います。

   ある下着メーカーでは、

    「今朝も早くから皆さんに出社して頂いて、本当にありがたいことだと思います。
    おかげさまですべてが順調です。今日も一日怪我のないよう頑張って下さい」

   という一言で、社長がその日の朝礼を終えたという印象的な話があります。

   従業員はみんなその社長の一言で、「何だかいい気持ち」になって、職場に向かって
   いくわけです。

  □朝礼を継続させる工夫

   朝礼は、

    →若手には集団性養成(刺激)の「場」となり

    →幹部には命令をする権威づけの材料となり

    →社長自身には、従業員への感謝を繰り返し思い起こさせる場となる

   としても、

    続けなければ意味はない

   といえます。

   しかし、続けるためには一体、どんな工夫ができるのでしょうか。

   「三日坊主」という言葉がありますが、

    三日坊主はまじめな人間ほど陥りやすいもの

   であるという感じがします。

   まじめな人間は、朝のジョギングであれダイエットであれ、または禁煙であれ、

    絶対続けなければならないと緊張し過ぎてかえって疲れてしまう

   からです。

   意外に「ちょっと面白いから、走り始めてもう20年になります」という人がいるように、

    気楽に始めたものの方が続きやすい

   といえるのかもしれません。

   「あるべき論」が勝ち過ぎては、息苦しくなって嫌になるのは当然でしょう。

   そこで、朝礼も以下のように考えてみてはいかがでしょう。

    →とにかく定期的に従業員を集め、朝礼をしましょう

     ・週1回でも、もしくは2週間に1回でもよいでしょう
     ・部署単位でかまわないでしょう

    →話さなければいけないことがある時は、きちんと話をしましょう

     話がない時は「何もありません。
     頑張ってください」ですぐに解散しましょう

    →自分が朝礼に出られない時は、代理者にメモ書きを渡し、みんなの前で
     読んでもらいましょう

    →重要な話があり長時間かかる時は、一旦朝礼を解散し別に機会をつくり
     ましょう

     ・朝礼はとにかく軽く済ませましょう

    →経営者から従業員にどうしても伝えたいことは重複してもよいので、朝礼で
     話したことと同じことをメールで伝えましょう

     ・朝礼で、従業員は意見を述べる機会がありません。
      仮に、あったとしても皆の前で意見を言う勇気のある従業員は少ない
      のです。
      しかし、メールでならば意見を述べることができるといった若手従業員は
      多いのです。

   こうした、一見気楽に見える考え方に抵抗をお持ちの方は、

    何も考えずに、とにかくコンスタントに済ましている食事が、
    生命そのもの支えている

   ということを思い出していただきたいのです。

   いずれにせよ、朝礼が効果を発揮するのは、

    一回一回の朝礼がすばらしいというよりは、定期的に全員が集まり、
    皆の顔を見合うことが習慣となっている時である

   ということを、再認識する必要があるのではないかと思います。

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朝礼の目的と進め方

          

朝礼の目的と進め方と活かし方


  朝礼の目的は教育訓練の場として、続けることに意味があります。

  朝礼の意味・目的は想いの共有にあり、気持ちのよい一日のスタートを切るため
  でもあります。

  商品知識や売り方を社員に教える前に、組織の土台となる基礎、方向性や想いを
  共有させる必要があります。

  これが揺るぎないものになったとき、おのずと全社員一人ひとりが一丸となって業
  績向上に力を発揮します。

  それには、「朝礼」をしっかりと定着(習慣)化させることです。

  きちんと基礎ができ、初めて実践的な取り組みに着手し、実績を積み上げていき
  ます。

  想いを共有したチーム(組織)は、必ず結果を残す組織へと成長することができます。

  『朝礼』は組織人として、正しく身につけなければならない基本動作12項目の一つ
  です。
   
  ■朝礼が生み出す大きな効果

   これからの時代、変化は何度となく訪れます。

   変化に対応できる人材が必要となってきます。

   その基礎作りの場として、最も効果的な手法が「朝礼」なのです。

    
  □朝礼は教育訓練の場

   しっかりと訓練の場として機能させていくことで、個人のマインド、スキルはアップ
   し、組織力は自ずと強まっていきます。

   ただ、「よし、やろう!」と、はじめは意気込んではじめるのですが、その効果が
   見られるポイントにたどり着く前に形骸化し、いつの間にか、ただこなすだけの
   朝礼となってしまうことがあります。

   初めの頃は何の変化も進歩も感じられないかもしれませんが、やり続けること
   です。

   朝礼にどのような意味があるのか、また朝礼を通じてどのような状態を作り出し
   たいのかを明確に持てなければ、朝礼の効果を得られないままに終わってしま
   います。  

   朝礼は、

    1. 一日の仕事の始まりの区切りをつけることで、公私のけじめをつける。

    2. 各担当の本日予定を共有し対応を円滑にする。

    3. メンバー間のコミュニケーションを図り、仕事を円滑にし、メンバーの
      帰属意識を高める。

    4. チームの目標を再確認することで、メンバー間の意思統一を図る。

    5. 組織内での役割を再確認することで、メンバーの意欲を高める。

    6. メンバー個人の一日の行動目標を明確にすることで、やる気を
      引き出す。

    7. 簡潔かつ明瞭にスピーチすることで、コミュニケーション訓練の
      場とする。

    8. スピーチ内容を事前に用意することで、自主的な学習意欲を高める。

    9. 明るく、元気に、前向きな気持ちで仕事に向かうことで、仕事への
      意欲を高める。

   朝礼を教育訓練の場として機能させるには、熟成の時間、待つ時間も不可欠です。

   最低一年は黙って見まもる勇気も、経営者には必要だと思います。

   『継続は力なり』です。

  □朝礼が生み出す4つの大きな効果

   1.朝礼は会社の経営目的や経営目標を毎日確認する場

     会社は個人の寄せ集め集団ではありません。

     会社とは掲げた理念を目指し、ビジョンを達成するという、共通の目標目的を
     持った社員が作り出す組織です。

     社員一人ひとりの自覚が組織に及ぼす影響は、数字には表れなくても意識
     レベルではかなり大きいのです。

     だからこそ、組織としての共通目標を毎日毎日、繰り返し、繰り返し確認し合
     うことが大切なのです。

   2.朝礼は個人が自発的に行動目標を立て、確認する場

     社長が、会社のビジョン(目標)を掲げる。

     社員は、ミッション(使命感)に燃えつつ、パッション(情熱)を持ってアク
     ション(行動)する。

     魅力的な目標を会社がいくら掲げても、それに向けて走り続ける情熱は自分
     で燃やさないと一歩も進めません。

     車を運転するのにガソリンというエネルギーが必要なように、人間もやはり自
     分のビジョンやミッションを達成するために、走り続けるエネルギーを供給し
     なければなりません。

     朝礼は3年後、5年後の組織の大きなビジョンに向けて、今日、何をしなけれ  
     ばならないかという個人の行動目標を再確認するための場としての認識が重
     要です。

   3.朝礼は社内のコミュニケーションを円滑にする場

     朝礼で相手を褒めたり、感謝の気持ちを表す「サンクスカード」を読み上げる
     なども効果的です。

     誰かに褒められた心地よさは、その人に認められたうれしさでもあり、やる気
     エネルギーの元となります。

     それをみんなの前で発表して共有することで、一社員の思い出から、社内み
     んなのやる気モチベーションアップの原動力にまで引き上げることができる
     のです。

     いきなり相手を褒めるのは難しいが、褒める仕組みを作ってしまえば照れも
     ありませんから、まずはその場を設定することからはじめましょう。

   4.朝礼は仕事モードのための準備の場

     朝、出社していきなり業務に入るのではなく、掃除があり、朝礼を行うことで、
     明るく元気に、前向きな気持ちで仕事に向かう意欲がわいてきます。

     会社の目標目的、個人の目標目的、ミッション、そういうものを遂行するため
     に、今日一日を頑張っていくための士気を高めることが、朝礼に求められる
     役割なのです。

   朝が今日一日を決めるといっても過言ではありません。
   
  ■朝礼のすすめ

   多くの会社で当たり前のように実施されてきた朝礼ですが、近年では社長自身も多
   くが意味がないと考え、職場から次々と姿を消している。

   しかし、躍進を続けている企業には、朝礼を重視している会社が少なくない。

   そこに共通するのは、事務連絡を主体とした従来型のものとは異なる、新しい形の
   朝礼を日々実践していることです。
 
   始業前の意識付けは、組織を大きく変え、従業員の意欲もアップさせるのです。
   
   そこで、もう一度朝礼を見直してみましょう。

    ・事務連絡の手段でなく、社員の意欲を高めるツールと位置付ける

    ・一方通行、軍隊式のスタイルを廃止し、対話を心がける

    ・感動を盛り込んだ“楽しい朝礼”を目指す


  □朝礼は必要

   ひと昔前は小学校や中学で毎朝朝礼が当たり前にありましたが、最近は1週間に
   1回程度が多数を占めているようです。

   このように朝礼に対する考えも、時代とともに変わってきていることも確かです。

   近年では、企業規模が大きくなるほど朝礼が行われていないようです。

   フレックスタイム制度の普及などもあって、朝礼を実施する企業は年々減って
   います。

   日系企業の海外進出に伴い、欧米は別として東南アジアに進出する中小企業では
   朝礼と体操を取り入れている会社が少なくありません。

   若手社員の間での朝礼に対する評判は芳しくないようです。

   あるアンケート結果を見ても、60%が「朝礼での話は適当に聞き流している」と
   回答し、「参加するのが楽しい」と感じているのは、全体の4%しかいなかった。

   しかし、一方で、69%の人は、「仕事に対する意欲を高めるうえで朝礼は必要で
   ある」と答えているのです。

   つまり、「自分の会社の朝礼は面白くない。でも、朝、出勤してそのまま仕事に取り
   組むのは、どうも気合いが入らない。何らかの形で、景気付けをしてほしい」と
   いうのが、多くの社員の本音のようです。

   敬遠する朝礼には、二つのパターンがあります。

    (1)経営者や役員が一方的に社員に“訓辞”し続けるスタイル。

    (2)体操、社是の唱和だけといった型通りのスタイル

      共に古くから実施されてきた典型的な朝礼です。

  □やってはいけない朝礼内容

   朝礼には、典型的な失敗のパターンがいくつかあります。

    ・話し手が自分に酔うパターン

     「オーナー企業の経営者は自分に一定の自信を持っているだけに、自分の
     話に溺れてしまい、聞き手は逆に白けっぱなしといった状況に陥りがち

    ・限られた時間であり、話すテーマは一つに絞る。
     一度に多くのことを伝えようとすると、必ず内容が混乱し、支離滅裂になって
     しまう。

    ・単純な連絡事項などの伝達や軍隊式に居丈高に物を言う

   このように、一方通行型の朝礼を実施すると、熱意のあまり、「自己陶酔型」「支離
   滅裂型」「軍隊型」のいずれかのパターンに陥る傾向が強い。

   社内活性化を目的にするのなら、社員が主体の対話型朝礼を選択するほうがベタ
   ーだと言えます。

   もちろん、ただ従業員に司会を任せるだけでは効果的な対話型朝礼にはならない。

   朝礼を社内活性化の手段にするには、それなりの工夫が必要になるが、一つ
   ひとつのハードルは決して高いものではありません。

   給料や福利厚生で社員の意欲を高めるのが難しい時代だけに、マンネリ化して
   いる朝礼を見直してみる価値は大いにあります。
                                          
  「朝礼」は                                    朝礼の力.bmp    

  若手には集団性養成(刺激)の「場」となる

  幹部には命令をする権威づけの材料となる

  経営者自身には、従業員への感謝を
  繰り返し、思い起こさせる場となる

  朝礼を上手く活かすには

   1.準備をしっかりし、役割を明確にする

    当番の順番、朝礼の流れなど、事前
    に話し合って共有しておく。

   2.スピーチの前に、考える時間をとる

    人前で話すことが得意でない人は、
    事前に簡単なメモを書く、頭の中で
    考えておく、などしておく。

    また、スピーチの前に、1分ほど全員
    に考える時間をとるのもいいやり方です。

    うまく話すというのではなく、メンバーと想いを共有するという気持ちで話
    してください。

    そして最後は、前向きな話で、話を締めくくるという意識をもってスピー
    チしてください。

   3.マネージャーとは別に、進行係=当番を決める

    人数が多い場合は、進行役(代理)を決めて連絡事項は進行役に言っ
      てもらうのがよい。

    マネージャーは、ポイントのみを述べて、全員に参加する機会を増やす
    よう工夫する。

   4.一人ひとりが「夢」を持って語れる雰囲気づくりに努める

    朝礼では、批評や批判めいたことは、避けましょう。

    各メンバーの考えを受け入れて相互理解と信頼に努める。

    そして、成果に対しては、惜しみない賞賛を互いに与え合います。
   
  □朝礼の意義

   朝礼が定着すれば、その効果は理念の浸透やビジョンの確認、また社員のやる気
   を高めるだけではありません。

   やらされ感ではなく、自らが毎日取り組むことで、理念の浸透はもちろん、社員同
   士の意見交換などを通じて、協力し合える社風が構築され、皆が同じ方向を向いて
   歩んでいける「組織の土台」ができるのです。

   そして、もう1つ、毎日続けることで「継続力」が身につきます。

   本来組織の戦略など取り組むすべては、しっかりとした土台、継続力のある組織の
   上に構築されていくものです。

   逆に言えば、組織の基礎ができていないという状態ではどんなシステムを入れ
   ようが、商品が優れてようが効果は期待できません。

   朝礼を続けることは難しいことなど1つもありません。

   もちろん朝礼でなくてもよいのですが、全員で会社の理念や価値観を実感できる共
   通の取り組みを習慣化させることが組織をより磐石なものとします。

   ここまで来て、初めて次のステップにすすむことができるのです。

   それが社員のやる気を引き出す『朝の習慣』なのです。

   チャールズ・ダーウィンの有名な言葉に、

    「強い者が生き残ったわけではない。
    賢い者が生き残ったわけでもない。
    変化に対応した者が生き残ったのだ」

   という言葉がありますが、ビジネスにおいてもまさしくその通りだと思います。

   昨今、ビジネスモデルの衰退も早く、次から次に新たなブームや商品が生みだされ
   ます。

   「○○しか売っていない」というセールスパーソンは、これから間違いなく衰退して
   いくことになるでしょう。

   逆に「お客様が幸せになってもらうために、これを提供しています。」という表現が
   できるようになれば、その時代によって、またお客様のニーズに沿ったサービスを
   提供することが可能となるのです。

   商品の売り方を教える前に、組織の土台、基礎、社員の方向性や想いを合わせる
   必要があります。

   これが揺ぎ無いものになったとき、本当の意味で社員一丸力を手に入れ、言う
   までもなく業績は必ず上がります。

   そのためにも、まずは朝礼をしっかりと定着させることを考え、きっちりと基礎が
   できたと感じたとき、初めて実践的な取り組みを積み上げていきましょう。

   想いを共有した組織は、戦略を社員の行動に落とし込ませることが容易となり、
   必ず結果を残す組織へと成長することができるはずです。

 

朝礼の目的と5つの効果

  (1)仕事のリズムづくりの場

    仕事へのスタートダッシュを効果的に行って一日の仕事にリズムとスピード
    をつくり、リフレッシュな気持ちで自ら感動して仕事につく出発点である。


  (2)けじめと規律づくりの場

    仕事の“始め”と“終わり”を明確にして仕事の基本姿勢を正す道場である。


  (3)意思統一の場

    会社の経営方針、企業使命感を徹底させ、トップから社員の一人ひとりに至
    るまで、組織統一体としての総合力を発揮できるように揃い踏みをする。


  (4)コミュニケーションの場

    仕事の真空地帯(すき間)をなくし、お互いの対話と連絡の徹底でコミュニ
    ケーション、チームワークを高める連絡点である。


  (5)人づくり、教育の場

    毎日の積み重ねで、全社員の自主性、積極性を育てる人づくりと教育を行
    う教室である。 

  (6)モチベーションアップ 

    メンバー個人の一日の行動目標を明確にすることで、やる気を引き出す。

  (7)情報の共有化を図る

    各担当の本日予定を共有し対応を円滑にする。
  

  朝礼にどのような意味があるのか、また朝礼を通じてどのような状態を作り出した
  いのかを明確に持っていない企業が、継続という壁を越えられず、朝礼の効果を
  得られないままに終わってしまうケースが最も多いのです。

  朝礼を教育訓練の場として機能させるには、熟成の時間、待つ時間も不可欠です。

  継続は力なりです。

  最低一年は黙って見まもる勇気も、経営者には必要でしょう。

 

朝礼の行い方・進め方


  あなたは現在、どういった朝礼を行っていますか?

  せっかく社員同士朝に顔を合わせるのですから、その機会を十分に生かすことができ
  るものを取り入れていくべきだと思います。

  朝礼のやり方は各社様々ですが、取り入れてみて欲しい思うコンテンツを3つ紹介
  します。

   (1)共通目的意識を醸成させる

     「企業理念やビジョンの唱和」があります。

      基礎を作らなくては家が建たないように、会社経営にも、もちろん基礎は必要
     となってきます。

     会社経営における基礎こそが、理念やビジョンということになります。

     いくら大切に思っていても、人間忘れることもありますので、日々思い返し、
     また実感できるように唱和します。

     理念、ビジョンといったものは、共通価値の創造や共通目的意識の醸成とい
     うところに目的を置いています。

     それが可視化されることによって、組織の中での有用な共通言語として浮か
     び上がってくるという効果も見込めます。

     毎日毎朝10〜15分の短時間ですが、朝礼を効果的に実践していくことで、
     行う会社(店)と、そうでない会社(店)の差は、最初はほとんどわからなくて
     も、長く続けていくうちにどんどんと大きな差となって表れます。

   (2)毎朝の「決意宣言」

     決意宣言とは、その日、自分はどんな目標で、あるいはどんな思いで仕事を
     するのか、朝礼に参加しているみんなの前で「宣言」することです。

     「自分でやると決める」ことがモチベーションアップ(やる気)につながってい
     くので、「決意宣言」は難しいことでなくてもいいのです。

     大切なのは毎日続けることが効果を生み出す秘訣なのです。

     本気で仕事に取り組みたいのであれば、どんな小さなことでも「自分でやると
     決める」このクセをつけさせてあげることが大切です。

     そうすることで「自分の仕事だ」という意識から責任が生まれ、納得して仕事
     に取り組むことができ、工夫する余地も生まれてくるのです。

   (3)理想のあるべき姿を明確に持つ

     自分に対する肯定的発言なので、毎日繰り返し行うことが大切です。

     自分に対して今日も一日頑張るというような形で、毎日肯定的な発表をする
     ことは、脳をプラス思考に鍛え上げるためのトレーニングとなり、自分の自己
     実現のイメージや、理想のあるべき姿像を強めることができます。

     これを明確化することで、長期的なモチベーションアップの原動力となるの
     です。

  “見た目の大切さ”(「好感の持てる」、「清潔感のある」、「熱心な営業マン」)と
  いう感じを、各自が持つためにも毎朝の朝礼という行為は、非常に重要となります。

  朝礼という場で、プラス思考のトレーニングを組織で、できるというのが強みとなり
  ます。

  特別なことをしなくても、毎日毎朝の10〜15分の朝礼が教育・訓練の場となる
  のです。

  朝礼を社内活性化の手段にするには、それなりの工夫が必要になりますが、一つひ
  とつのハードルは決して高いものではありません。

  社員同士が顔を合わせるその機会を十分に生かすことが重要となります。

  給料や福利厚生で社員の意欲を高めるのが難しい時代だけに、マンネリ化している
  朝礼を見直してみる価値は大いにあります。

  <企業理念ビジョンの唱和>

   会社経営における基礎こそが、理念やビジョンということになります。
    
   毎日毎朝、朝礼で教育の時間を共有する会社と、月に1 回の勉強会を2時間
   ほど行う会社との差は、最初はほとんどわからなくても、長く続けていくうちにど
   んどん広がっていきます。

  <決意宣言>

   その日、自分はどんな目標で、あるいは
      どんな思いで仕事をするのか、朝礼に
   参加しているみんなの前で「宣言」する。

   本気で仕事に取り組みたいのであれ
   ば、どんな小さなことでも「自分でやると
   決める」このクセをつけさせてあげるこ
   とが大切です。 

 
  <肯定的発言(例:明元素言葉の唱和>

    あることに対して「明元素言葉」で思考
   するか「暗病反言葉」で、思考が180度
   変わってくるということです。 

   「めいげんそ(明元素)言葉」には、

    ・充実している ・簡単だ ・できる ・楽だ ・金がある ・まだ若い 

    ・可能だ ・努力します ・試みた ・幸せだ ・元気だ ・楽しい 

    ・きれいだ ・素晴らしい ・やれる ・イケル ・おいしい ・美しい 

    ・すてきだ ・やってみよう ・おもしろい ・利口だ
     
  朝礼という場では、こうしたプラス思考の脳のトレーニングを組織立ってできると
  いうのが強みとなります。

  毎日、10分の朝礼を1年間(300日)続けると10分×300日=3000分 ⇒
  一人当たり50時間にもなります。

  朝礼が定着すれば、その効果は理念の浸透やビジョンの確認、また社員のやる
  気を高めるだけではありません。

  やらされ感ではなく、自らが毎日取り組むことで、理念の浸透はもちろん、社員同
  士の意見交換などを通じて、協力し合える社風が構築され、皆が同じ方向を向い
  て進んでいける「組織の土台」ができるのです。

  そして、毎日続けることで「継続力」が身につきます。

  経営は基礎のしっかりとした土台、継続力のある組織の上に構築されていくもの
  です。

  逆に言えば、組織の基礎ができていないという状態ではどんなシステム化しよう
  が、商品が優れてようが効果は期待できません。

  朝礼を続けることは決して難しいことではありません。

   「朝礼」が効果を発揮するのは、すばらしい朝礼の実践ではなく、毎朝、全員が
  集まり、皆の顔を見合うことが習慣となっている時です。

 

「朝礼」進め方(例)


  1.「○月○日○曜日 只今より朝礼を行います。」「おはようございます。」

  2.企業理念(使命感)・社訓の唱和

  3.各部門責任者報告・連絡 昨日の行動結果と本日の予定の発表

  4.3分間スピーチ 今週の目標など

  5.トップスピーチ(コメント) 社長が毎日参加

  6.決定事項進度チェック

  7.最終連絡事項

  8.「以上で朝礼を終ります。」「今日も一日頑張りましょう。」「仕事始め解
    散。」

 

朝礼を継続させるコツ


  絶対続けなければならないと緊張し過ぎてかえって疲れてしまいます。

  朝礼はマンネリでよいし、退屈でよいのです。

  それでもコツコツと続け、習慣化するからすばらしいのです。

  その習慣化こそが、組織の風土を作っていきます。

  それなのに、マンネリ化打破のために、あれこれと奇策を講じてしまい、手詰まりに
  なってしまうのです。

  結果、手詰まりになったところで朝礼そのものを続けられなくなり、失敗してしまい
  ます。

  あるアンケート調査(20〜30代の社員を対象)で、61%が「朝礼での話は適当に聞
  き流している」と回答し、「参加するのが楽しい」と感じているのは、全体の4%しか
  いなかったそうである。

  しかし、一方で、69%の人は、「仕事に対する意欲を高めるうえで朝礼は必要であ
  る」と答えているのです。

  彼らが敬遠する朝礼の 一つは、、経営者や役員が一方的に社員に“訓辞”し続
  けるスタイル。

  もう一つは、体操、社是の唱和だけといった型通りのスタイル。

  共に古くから実施されてきた典型的な朝礼です。

  もう一度、朝礼のスタイルを変えてみる必要があります。

  ○事務連絡の手段でなく、社員の意欲を高めるツールと位置付ける

  ○一方通行、軍隊式のスタイルを廃止し、対話を心がける

  ○ドラマと感動を盛り込み、“楽しい朝礼”を目指す

  始業前の意識付けは、組織を大きく変え、従業員の意欲もアップさせます。

  企業トップが従業員にどうしても話さなければならない重要事もそう多くはないはず
  です。

  にもかかわらず、何とか重要なことをいつも話さなければならないと考えている経営
  者の方が意外と多いことです。

  話さなければいけないことがある時は、きちんと話をし、話がない時は「何もありま
  せん。頑張ってください」で、すぐに解散しましょう。

 気楽に始めた方が続きやすいのです。  

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