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営業マネージャーの仕事と役割 |
営業力を強化するための重要な方策の一つに、戦略的な思考ができ、それを実践す マネージャーの中には管理職であるにもかかわらず、適切な仕事の進め方や部下の このようなスキル不足のマネージャーは、営業スタッフに間違った指示を与えがちで、 企業の求めている管理職とは、与えられた目標の達成が困難となる環境変化が起き 優秀な営業マンがマネージャーの立場に立ち、部下指導をする場合、往々にして自身の しかし、部下である営業マン育成において重要なことは、自身の成功体験を基にした指導 大企業と比べ中小企業では優秀な人材を採用できるチャンスは多くありません。 ですから、業務を標準化しなくてはならないのです。 結果しか求めない営業管理(図)をしていると、社員のモチベーションは下がり、組織 会社は優秀な営業マンのスキルやノウハウを組織として共有化せずにいた結果、 これでは人材が育ちません。 営業マネージャーに求められるスキル(仕事・役割)とは営業マンに精神論を説くので 組織全体で効率的な営業活動を行うためには、営業のプロセスを標準化することが必要 営業プロセスとは、見込み客の発見から新規顧客の固定客化に至るまでの一連の流れ a.見込み客の発見(リストアップ) b.見込み客とのアポ取り(電話、FAXによるアプローチ) c.見込み客との良好な人間関係作り(リレーションシップ) d.見込み客の自社商品に対するニーズ発見・喚起 e.見込み客のニーズにあった提案 f.提案に対する見込み客のハードルの除去 g.見込み客からの契約獲得 h.代金の回収 i.新規顧客の固定客化(ワンツーワン・マーケティング) 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」場当たりな飛び込み営業をやめることです。 営業プロセスを設定(標準化)することで、見込み客数やアポ獲得数など営業プロセスの これは、経営計画における願望を含めた目標数値を達成可能な数値として捉えること ・アポ獲得率(アポ獲得数÷見込み客リストアップ数) ・人間関係構築率(人間関係構築数÷アポ獲得数) ・提案率(ニーズにあった提案を実施できた客数÷人間関係の構築数) ・契約獲得率(契約獲得数÷ニーズにあった提案を実施できた客数) つまり、最終的な営業成績の目標数値が決まれば、営業プロセスの段階ごとに必要な たとえば、「今期の営業日標は○○万円だから、提案書提示数は○件、人間関係構築数は こうした目標数値は、上司の勘や経験、思いつきから出た数値ではないために、営業 1.目標数値の設定 営業目標については「対前年○%アップ」といった、けっして科学的とはいえない目 しかし、前年プラス目標や気合だけの目標、たんなる希望目標は、正しい目標と 合理的な分析に基づいた目標数値を設定することが必要です。 そして、部門の目標を担当者の目標にブレイクダウンする場合には、「こういう分 営業成績の目標数値を設定したら、次は目標数値を達成するために必要な活動 上記で述べたように、営業プロセスごとの数値に基づいて、営業成績の目標数値 もちろん、このブレイクダウンは部門全体だけでなく個々の営業担当者も行います。 たとえば、ある営業会社のセールスマンは、毎月○○万円の契約を獲得するために 営業成績の目標設定、活動内容の設計、次は活動内容をスケジュールに落とし スケジューリングを行う段階では、営業マネージャーは部門の目標数値と個々の なお、活動内容のスケジューリングは1カ月を基本単位とし、状況に応じて1週間単 目標達成方法が決まったら、それを、営業マンに決めた通り実践させるのがマネー マネージャーの役割は会社の戦略、目標およびそれを成功、達成に導くための方法を このことがマネージャーを非常に悩ませています。 営業マンが、何かの原因で意欲をなくしている部下が時々いるものです。 部門目標を達成するためには、この部下の意欲をなんとかして向上させなければなりま マネージャーは、ありとあらゆる手を駆使してこの課題の解決を図らなければなりま 決めたことを決めた通りに実践することが、組織営業の第一の基本です。 もし、決めた通り部下がやっていなければ、マネジメントは崩壊します。 そこで、決めたことを決めた通りやったかどうかを徹底的に調べることが必要になり 部下が決めたことを決めた通りに行えたかどうかをマネージャーがすぐに把握できる マネージャーの役割強化だけでは営業力強化は完全に実現できません。 多くの企業では、販売管理システムが不十分なままか、十分なものであっても、その運 そのために営業スタッフの仕事を複雑にしたり、本来の仕事をさせないようにしていると 販売管理システムは営業マンの仕事を標準化し、自社の営業ノウハウをマニュアル化す 営業マン個々が目標の設定から達成、顧客の維持管理までの営業プロセス全てを担うな 業績を上げるために費やさなければならない時間が自然に少なくなるのです。 営業スタッフが事務処理の仕事を楽に遂行できるような仕組みを作り、業績を上げる 営業マンの生産性向上は、いかに得意先での効率的な商談時間を増やすかにかかっ そして、この商談時間を増やすためには、営業マンの社内の滞留時間、移動時間を思い 実際には、移動時間をゼロにすることはできませんから、社内での滞留時間をどう短縮 そのことを念頭に置いた販売管理システムを導入しなければ、営業力強化はできないと パソコンなどIT機器を有効に使い、営業マンの社内時間を少なくすることで、営業部門 IT化といっても、必ずしも高度な技術を要するものではありません。 コンピューターを利用して、さまざまな情報を蓄積・管理・運用することは、経理や財務 今では多くの会社がITを営業に活用しています。 これまでなら、営業担当者が営業日報という形でノートに記入して、皆で回覧する程度 SFAは、こうした日々の営業によって得られたさまざまな情報やノウハウをコンピュー SFAは、個人の経験やカンに頼る部分が多い営業のノウハウを、パソコンや携帯情報端 SFAでは営業担当者が営業の現場で入手した情報(顧客の名前や住所・業種・規模、 これらの情報を蓄積することにより、さまざまな効果が得られます。 1.営業ノウハウの共有 営業活動では「どのような相手に営業をかけるか」「この顧客にはどのような商品 SFAでは営業マンが製品(商品)の情報や分析データ、他の営業担当者の過去の 各営業担当者がデータベースに顧客情報を入力するよって、どの社員も自社すべ これにより、担当者以外でも顧客からの問い合せに迅速に対応できたり、営業部 営業の進捗状況や予定をデータベースに入力すると、SFAのソフトが営業の各段階の 営業担当者本人のスケジュールの管理が容易になるだけでなく、上司が営業マンの 見積もりの計算や業務日報、各種経費の清算など、営業担当者が行う各種の事務手 SFA導入により営業担当者はわずらわしいこれらの手続きを効率的に行うことができ、 SFAは営業担当者レベルの業務を効率的・効果的に行うためだけのシステムではあり SFAを他部門も含めた全社的な取り組みとして位置付けることによって、さらなる相乗 特に現有資産に限りがある中小企業にとって、こうした相乗効果が得られることで、 各営業マンは随時、スケジュールや販売目標、実績をデータベースに入力するため、 例えば、上司は各営業担当者間の顧客量の偏りをなくしたり、逆に新入社員には重要 こうして各営業担当者に対する顧客の配分を調整することによって、新規顧客獲得の 営業部門と調達・生産部門の情報のやり取りがうまくいっていない状況では、余剰在庫 しかし、各営業担当者がデータベースに蓄積した過去の販売実績を分析すれば、今後 また、営業担当者も、在庫や納期のリアルタイムな情報をデータベースから得ることに ただし、在庫管理などの基幹システムとのデータ連携には多くのコストがかかる場合が 過去には、経営陣は各営業部門から上がってくる売上高や利益率などの数字を重視し、 しかし、商品やサービスを足で稼いだ時代であれば、こうした管理でも十分でしたが、 しかし、多くの企業では「なぜ売れたのか、なぜ売れないか」という分析が不十分である SFAを導入することで、各営業担当者が送る顧客のニーズや問い合わせ、クレームなど また、商品企画部門も、新商品開発に役立てることができます。 日々、実践して業績を上げる活動に従事しているのは、現場の営業担当者です。 この営業担当者が、現場でより効率的に成果に結びつけるために必要な2点は、 次に、担当者のスキルをアップさせるための研修、すなわち「人材育成」「社員教 営業担当者が精一杯に頑張っていても、成果に結びつかなければ徒労に終 そうならないためには、営業活動を管理する必要があります。 日々の活動を管理するツールとして、非常に有効なのが「日報」だ。 日報を書く際に押さえておくべき目的と項目は、次の通りです。 ①見込み客のランクアップ・ダウン 受注を取りたい(取れそうな)先の受注率が上がっているか、下がって ②顧客の業績や現状、今後の戦略などを踏まえた自社へのニーズ 訪問した得意先は、業績が上昇傾向か下降傾向か、今後の方向性で ①その日の活動結果の状況報告 (1)②の内容を中心に、「どこに行って」「何を話したか」「どのような結 ②発生したネックの解決方法の相談 「何に困っているか」「何ができない、分からないか」を相談する。 ③毎日の記録 a.行動の記録 b.業績の記録 現在の業績の進捗確認と不足分を埋めるためには、営業担当者の見込み そのために(営業担当者の行動について上司や他メンバーがアドバイスする ミーティングは月1回の全体会議や部門会議とは別に、チーム単位で行う方 毎日の状況は日報で直接上司に報告します。 その情報をメンバーと共有することで、チームとして目標達成への意識レベ 営業管理は目標数値に対する実績数値の進捗結果を追いかけるだけのものでは もちろん、営業の結果である実績数値が最重要であることに間違いはありません つまり、目標数値を達成するために必要な活動がきちんと実施されているかどう このように、実績数値ではなく営業活動段階で営業担当者を管理するためには、 具体的な方法としては、月間の目標を週単位、日単位にブレイクダウンし、その目 ・営業担当者ごとに当該月の目標数値 ・当該月の目標数値に必要な見込み客がリストアップされているか ・見込み客への営業プロセス別アプローチ計画が適正な時間配分で ・見込み客へのアプローチ計画が無理なく月間のスケジュールに落とし ・月間スケジュールに基づいた週間スケジュールが策定されているか 営業管理に欠かせない管理フォーマットは、 ○スケジュール管理フォーマット ・マンスリー(月間) ・ウイークリー(週間) ・デイリー(日) ・見込み客リスト(毎月の見込み客を一覧できる) ・顧客別営業プロセス管理シート(個々の顧客への 営業管理には4つの項目があります。 (1)目標管理 (2)顧客管理 (3)行動管理 (4)情報管理 ○評価の方法 まず、評価のサイクルについて考えてみます。 人事考課は1年に1度といった会社が多いようですが、営業部門の場合、目標管 そうすることで、「今年はダメだ」「前半の貯金があるから後半は少し手を抜い 事務部門に比べ、客観的に評価しやすいといわれる営業部門ですが、担当地区 また、目標管理制度を導入している場合には、対目標達成率といった観点を盛り 自社にあった複数の評価項目を設定し、それぞれについて複数の評価要素の視 1.能力向上策(営業力向上計画) 営業担当者の能力の向上策には、おもに自己啓発・off−JT・OJTの3つがあげら 営業担当者が自ら行う自己啓発の方法としては「営業関連の書籍を読む」という それ以外にも自己啓発としては「話し方教室に通う」「営業に関する通信教育を受 これは、新人営業担当者研修・2年目研修など節目節目に実施されることが多く とくに営業マネージャーに関連するのは、最後にあげたOJTです。 OJTとは、日常の営業活動を通じて上司や先輩が部下を直接指導するというもの ・同行指導方式(一緒に顧客のところを訪問する) ・営業レビュー方式(営業活動報告後にアドバイスを行う) ・相互アドバイス方式(営業会議の場などで) などがあります。 しかし、人材育成をOJTだけに頼るわけにはいきません。 社内の教育体制は今問題を抱えています。 それは中小企業の多くが場当たりで無計画な教育の横行です。 その原因に教育担当者の人数と能力の不足が挙げられます。 この問題を解決しなければ、社内教育制度の内製化は不可能です。 営業担当者の能力向上策としては、実際に上司が現場で営業方法を指導できる しかし、組織全体の効率面から考えるとつねに上司が同行指導を行うことは不可 そこで、OJTにおいてもっとも用いられることが多いのが営業レビュー方式です。 営業レビュー方式は、ロールプレイングを組み合わせるなど、実施方法によって ・営業プロセスに応じたアドバイスを行う ・できなかった原因を部下自身に考えさせる そのため、指導する上司は部下である営業担当者の活動を十分把握しておくこ こうしたきめの細かい営業レビューを行うためには、どの顧客を訪問した、いくら つまり、営業レビュー方式を効果的にするためには、営業活動の内容を記述でき メルマガ登録(無料)はこちら |
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