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5Sは経営改善の基本 |
M&Aの神様といわれる日本電産永守社長が語る企業再生の極意。 日本電産は世界各国で30社以上の積極的なM&A戦略で業績を拡大してきた。 そのカリスマ経営者、永守社長は世界各国にある人種や考え方の違う企業を再建するための 社員のクビをいっさい切らずに全ての会社を再生を果たしている。 最も重要視されているのが「6S・3Q」である。 そして、「6Sのできていないで儲けている会社があれば1億あげる」と言ってきたが、 5Sは製造業・サービス業などの職場環境の維持改善で用いられるスローガンで6Sは 作法は、正しい行動ができる社員。 そして、これらを確実に実践することで、「会社は儲かるようにできている」は至言で これを実践すると「3Q」、つまり「良い社員(Qualityの高い社員)」、「良い会社 これらのことは決して製造業・サービス業に限った事ではなく、すべての営業会社に ■5S活動とは 5Sは基本動作(12項目)の一部になります。 5Sとは、整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketu)・躾 5S活動とはこれらを全社員が徹底していくことであり、すべての会社にとって有益な 5S活動の本当の目的はたんなる「職場の美化」ではなく、活動を通じて生産性向上など まず始めに5つのSの意味について確認してみましょう。 なお、最初にあげる3つのSは5Sのなかでも基本中の基本として3S(サンエス)と呼ぶ ・整理…事業活動に必要なものと不要なものをはっきりと区別して不要なものは捨 ・整頓…誰もが必要なときに必要なものを効率的に取り出せるように配置すること ・清掃…汚れやゴミをなくして職場をきれいな状態にすること ・清潔…上記の3Sがつねに維持されているようにすること ・躾……決められたルールをきちんと守らせること しかし、実際に5Sをきちんと行うのは簡単なようで難しいのが実情です。 例えば、「使用したものは必ず元の位置に戻す」「自分の机は常に綺麗にしておく」 5S活動によって、職場の見た目がきれいになるだけでも一定の前進といえますが、 現在、企業規模や業種を問わず、5Sに取り組んでいる企業は数多くみられます。 なぜこのように多くの企業が5Sに取り組んでいるのでしょうか。 それは、5Sに取り組むことで企業にとってプラスとなる多くの効果が期待できるから それは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけという5つが工場管理の基本であるからです。 製造業では5Sを実施することにより、無駄な作業がなくなり生産性が向上するとともに、 また、不要な物を処分することで適切な作業スペースが確保でき、労働災害の減少にも 清潔に保たれた職場で仕事をすることで、自分自身の身だしなみにも気を使ったり、 また、お客様が来社された場合に、きちんと片付いている職場と乱雑な職場から受ける こうした従業員の意識は、取引先など社外の人に対して好印象を与えることに加え、 5S活動は「短期的」には社員の負担が増すことになります。 また、「整理・整頓なんてやっても売上が増えるわけではない」など社員からの反発も 社長はこのような反発に対して、活動の本当の目的と重要性をはっきりと示す必要が 5S活動成功のためには全社的な取り組みが不可欠です。 たとえば、A部門で整理や整頓が徹底されていても、B部門の職場は相変わらず乱雑 A部門のメンバーたちもいずれはやる気を失ってしまうでしょう。 推進のためには社長をトップとする全社横断的な体制を組む必要があります。 活動にあたってはいつまでに何をするのかをはっきりとさせます。 たとえば5Sの第一歩である整理については「全部門が1カ月以内に完了する」といった さらに何がどのような状態になったら整理が完了したとするのかなどの判断基準も □「整理」で不要品を捨てる 5S活動の第一歩は整理を徹底することです。 整理とは「事業活動に必要なものと不要なものをはっきりと区別して不要なものは捨てる 当たり前のことのようですが、会社ではそれがなかなか実行できません。 職場にあふれる物を、必要な物と不要な物に分け、不要なものについては処分します。 整理を行うことで、職場から不要な物が減り、仕事がしやすくなります。 例えば、職場にある物を「よく使う物(日常的に使う)」「時々使う物(2週間に1回 その際、不明物には品名や使用部署、当該物の状態、確認期限などを記したカード(目立つ
整理候補の対象品と、その最終的な処置に誰が責任をもつかを決めることも重要です。 整理対象候補となるものは、誰にとっても使用頻度が低いのが通常です。 あらかじめ責任者を決めておかないと、「それは私には判断できない」という理由から、 整理を進めていくと、「今すぐにはどうしても判断できない」というものも出てくるで その場合は前述のような「廃棄予定札」を貼っておき、判断期限を決めておくことが大 「いつか使うかもしれない」と考えて、ずっと保留にしてしまえば整理は進みません。 また、保留品のなかで動かせるものについては、保留品保管棚を作っておき、期限 保留期限を過ぎても棚に残っているものは処分します。 ・必要、不要の基準と処分の方法やルールを決めます。 ・必要かどうか分からない物は、一カ所に集めて関係者に確認させます。 ・確認するものには、「赤札」を付けておきます。 ・確認の期間を決めておきます。 整理が進まない最大の理由は、多くの場合、「捨てるべきものと、とっておくべ プライベートな場面では「不要品はすぐに捨てる」という人でも、会社ではそれ 自分の判断で捨ててしまって、後に「あれはやっぱり必要だった」ということに したがって、あらかじめ会社としての「不要品基準」を定め、それをルールとし 万一、後日捨てたものが必要になったとしても、捨てた人はあくまで基準 会社の職種や業務サイクルによっても変わりますが、たとえば、 ・過去3カ月間1度も使わなかったものは捨てる ・今後3カ月間使う予定のないものは捨てる ・修理不能な機械や新型モデル導入後の旧型機械は捨てる といった明確な基準を定めることが必要です。 自分ひとりではどうしても判断できないものについては、「廃棄予定札」を貼っ
「整頓」とは、物の配置を決め、必要な時に必要な物をすぐ取り出せるようにしておく 整頓を行うことで、「必要な物がどこにあるのか分からない」という状態をなくし、物を 具体的な整頓の進め方は、「どこ」に「何を」置くかを決め、それを誰が見ても分かる また、「どれだけ」あるべきかを決めることも大切です。 しかし、必要以上の在庫を抱えることはスペースを無駄にすることであり、資金を固定化 さらに、適正な在庫量の基準がないと、発注担当者によって追加注文のタイミングや 「どこに何を置くか」を掲示している例としては、スーパーマーケットの売場を思い浮か スーパーマーケットの売場では、エリアごとに吊り看板などで品目を表示するとともに、 プライスカードの目的は本来「客に対して商品の価格を示す」ことですが、プライ 定位置を決めるとは、そのものが本来置かれているべき場所を決めることで 経験の長い人はどこに何が置かれているかは理解しているはずですが、それ 経験者が休んだ場合などには、「いったいあの部品はどこにあるのか」といっ 誰でもすぐに必要なものを見つけられるようにするためには、各部品の定位置 その際には次のような点に留意しましょう。 ・使用頻度の高いものほど作業者の近くに配置する ・使用頻度の高い部品は「先入れ先出し」の配置とする(蓑から投入し ・全体の作業工程を考えた効率的な配置にする(原則として作業順序に ・棚の高さなどは作業者が楽に取り出せるよう工夫する ・キャビネットや道具箱など内部が見えない空間はできるだけつくらない。 ・机の中などの個人管理はやめて、誰の目にも触れるオープン管理にする 整頓では「どこ」に「何が」あるかだけではなく、「どれだけ」あるべきかを決める 工場で大量に使用する部品やオフィスでの消耗品などは在庫が底をつくこと しかし、必要以上の在庫を抱えることはスペースを無駄にすることであり、資 また、適正な在庫量の基準がないと、発注担当者によって追加注文のタイミン 過去の使用量の推移、発注から納品までのタイムラグなども考慮して、「在庫 使ったものはすぐに元の場所に戻さなければなりません。 しかし、ものを探すときは必要に迫られて必死に探しても、使い終わった後にそれを せっかく整頓のためのさまざまなルールを決めても、それが維持できない大きな原因 きちんと戻させるためには、各人の整頓への意識を高めるとともに、終業時のチェック また、「工具類は置き場所に工具の形をした線を引く」など、戻す際の負担を少しでも 整頓を徹底するためには、「楽に探させる」以上に「楽に戻させる」ことが重要とも 整頓のポイント ・基本的に目で見て分かる整頓を行います。 ・使用場所や使用頻度、移動の容易性などで保管場所を決めます。 ・保管場所の定位置を決め、分かりやすく表示します。 ・保管場所や保管量をルール化して明文化します。 「清掃」とは、職場のゴミをなくし、汚れのない状態にすることです。 特に製造業の場合、工場内のゴミや汚れは異物混入などにつながり、製品の品質を左右す 清掃を徹底することでそうした事態を防ぎ、製品の品質を保つことができます。 具体的な清掃の進め方は、「1つ作業が終わ る度に作業場所の周辺を清掃する」「毎週月 そしてルールに従って全員で清掃に取り組みます。 こまめに清掃を行うことで1回当たりの清掃時間を短縮することができ、忙しくても清掃 なお、こまめに清掃を行うためには、清掃用具を使いやすいように整えておくことも重要 清掃用具は、取りやすいように職場内で何カ所かに分散させて置いておくとよいで 清掃とは「汚れやゴミをなくして職場をきれいな状態にすること」です。 気付いた人が気付いたときに清掃するというやり方ではなく、きちんとルール化して会社 また、清掃時のチェックポイントを工夫することで日常的な点検につなげることもでき チェック表を用意するなどして誰もが同じ視点で清掃点検ができるようにしましょう。 ほとんどの人は自分のデスクや作業場の周辺に目につくゴミが落ちていれば しかし、通路などの共用部分については、積極的にゴミを探して片付けようと また、目につきにくい部分にたまった挨などは長期間放置されることもある。 清掃においては自分の周辺だけではなく、共用部分(OA機器の周辺、会議 共用部分の担当者は月ごとにローテーションさせるのもよいでしょう。 また、清掃の方法(掃く、拭くなど)や頻度(毎日、週1回など)についてもルー そして、清掃は重要な業務の一部として明確に位置づけます。 ルールどおりにきちんと運用していけば、自分の担当以外の場所でもゴミが落 自分の手で清掃するということは、対象物を入念にチェックすることでもありま たとえば、普段は機械で洗車を済ませている人が、たまに自分自身の手で入 また、思ったよりもタイヤの摩耗が進んでいるといった安全面に直結すること 職場における清掃においてもたんに汚れを落とすだけではなく、清掃中に「機 もちろん清掃だけですべての点検を済ませることはできませんが、毎日の清 チェック表を用意するなどして誰もが同じ視点で清掃点検ができるようにしま ・まずは職場をきれいに掃除します(床、壁、窓、設備、机など)。 ・清掃のタイミングなどをルール化して、全員で清掃に取り組みます。 ・製造機械などの設備は、設備ごとに清掃マニュアルを作成します。 ・清掃用具は使いやすい状態にしておきます。 5Sでいう「清潔」とは3S(整理、整頓、清掃)がつねに維持されているようにすること 3Sはそれぞれにルールを決めてそれを実行することでいったんは実現します。 しかし、その状態を維持していくことは簡単ではありません。 たとえば、活動導入当初は積極的だった人も忙しさを理由に手を抜き始めること また、日々会社の状況は変わっていきますから、3Sのルールをマイナーチェン このような事態に的確・迅速に対応していくことが「清潔」ということになります。 さらに清潔には3Sレベルを向上させていくという意味合いもあります。 たとえば、「整理」で不要品が一掃されるのはよいことですが、その前段階として 同様に工具や部品の種類を減らすことができれば整頓に必要な手間は減りま このように清潔とは3Sを一時的な状態に終わらせずに、長期にわたって維持・ 整理・整頓・清掃の仕組みを維持し、職場を常にきれいな状態に保っておくこと 具体的な進め方は、チェック表を作成し、整理・整頓・清掃の状況を定期的に確認する 確認→改善→確認→改善という流れを繰り返すことで、清潔が保たれるようになるのです。 なお、確認は、経営者や工場長など、職責が上の人間が行うようにします。 これにより確認時の甘えや馴れ合いをなくし、清潔の維持を徹底することができます。 また、チェック表を作成する際には、 ・チェック項目は実際に現場を見てできるだけ具体的に記述する ・項目ごとの評価は5段階や10段階などで評価し、前回の確認時から などに注意すると、効果的なチェック表が作成できるでしょう。 ・定期的に職場を巡回し、清潔の維持状況を確認する。 ・確認は上席者が行うようにする。 ・定期確認用のチェック表を使用し、明文化された基準に従って確認を行う。 ・チェック表にない指摘点があった場合には、現状を写真に撮っておき、 「しつけ」とは、ルールを順守を習慣化させることです。 従業員に対し、当たり前のことが当たり前にできるように指導・教育していくことが 具体的な進め方は、就業規則や職場のルールを従業員に対してしっかりと通知します。 そして、「就業規則に定められたことは守ること」「職場で働きやすくするために、皆で また、「今さら言わなくても分かっているだろう」と考え、そうした教育を怠ってしま 私たちは子ども時代から親や年長者による躾を受けてきました。 やってよいことといけないことについて徹底した指導を受けたおかげで、日常生活では さらに会社で守るべきルールのなかにはすべての社会人が守るべきルールだけではなく、 たとえば、食品工場で働く人には通常のオフィス勤務の人とは比べものにならないレベル また、建設現場など危険を伴う職場では安全基準が細かく決められているでしょう。 自社の社員に対して、自社のルールを詳細に説明して、それを確実に守らせていくことが ルールブックを渡して「このとおりにやれ」と指示するだけではなく、ルールを決め また、躾は月に1度まとめて行うというものではなく、毎日少しずつ積み重ねていく 社長は常日頃から経営幹部などへの躾を行うとともに、彼らが部下に対して適切な躾を さらに社長自身についても、自分が部下を躾けるにふさわしい行動ができているか ・職場のルールは全員に確実に通知します。 ・ルールを守ることの重要性を繰り返し説明します。 1.職場安全の確保や向上につながる。 2.職場がきれいになり、仕事がしやすくなる。 3.仕事が楽しくできるようになる。 4.無駄な在庫がなくなり、在庫の量や場所がすぐ分かるようになる。 5.時間の無駄がなくなり、コストダウンにつながる。 6.結果的に生産性が向上して利益率が上がる。 7.全員で取り組むことにより、職場に一体感が生まれる。 1.従業員の意識付けが重要 5Sの導入に当たっては、専門的な知識などは必要ありません。 心がけ1つで誰でもすぐにでも実施できます。 その一方で、誰でもできることだからこそ、5Sに対する従業員の意識がその効果に そこで、ここでは従業員の意識を高め、活発な取り組みを維持するという観点から、 5Sの導入に当たって、経営者(工場や支店などの組織単位で5Sに取り組む なぜ5Sが必要なのか、5Sを導入することで「どういった効果が期待できるのか」 という意識で5Sに取り組むことになります。 それでは5Sは表面的な活動にしかならず、大きな効果は見込めないでしょう。 そうではなく、5Sを実践することによって自分の仕事がやりやすくなるなど、 「上司からの命令で仕方なく」行うのでは、「一見きれいに整頓されている すると、何か必要な物があるときにはやはりその物を探す時間が必要となり、 整頓にかけた時間が無駄になっただけです。 一方、「自分のために」整頓を行うと、従業員は「最も効率がよくなる置き方」 探す時間が不要となって作業効率の向上につながることになるのです。 作業効率の向上という効果を従業員が実感できれば、整頓に対するやる気は 従業員に対して5Sの意義をしっかりと説明し、「自分のため」という自主的な取り組み これまで5Sに取り組んでいなかった企業が新たに5Sに取り組む場合、5Sの取り組みは 負担を求める以上、部署や役職などにかかわらず、全員平等に負担してもらわなければ 5Sは業務改善に有効であるので、企業にとっては「本業」といえます。 しかし、5Sは一見すると企業の本業ではないように感じます。 このように、本業ではないと思ってしまうと、そこに時間を使うことを嫌がる従業員も しかし、だからといって「手が空いている人」だけで5Sを進めることはよくありません。 こうした進め方をしてしまうと、取り組みに参加しない人が出てきます。 特定の人だけが5Sに取り組んでいる状況では、「忙しい中時間を工面して5Sに取り組ん これでは不公平だ」という、従業員の不満につながります。 場合によっては、取り組みに参加していない従業員からも「自分はこんなに忙しいのに、 業務量に差がありすぎるのではないか」などと不満が出てくるかもしれません。 もちろん、職場に暇を持て余している人などいないはずなので、これは正当な主張とは しかし、一部の人だけで取り組みを行うと、こうした不満が出てくる可能性もあるのです。 業務を効率化し、仕事の質を向上させるための5S導入のはずが、かえって職場の不和を 5Sの実施に当たっては、全員で取り組むことが重要です。 全員で取り組むことが重要というのは、社長や役職者といった経営幹部であっても例外 役職者の中には「5Sは部下がやることであって、自分の仕事ではない」と考える人もいる 社長が自ら率先して5Sに取り組むことで、 「社長が取り組んでいるのだから、自分もやらなければ」と、こうした役職者にとって そして、役職者が取り組むようになると、それを見た部下達も取り組むようになります。 逆に、社長が指示だけ出して自分では5Sに取り組まないようでは、従業員はついてこな こうして考えると、社長自らが率先して取り組むことで、5Sが全社的な取り組みとして ここまでは従業員の意識付けという観点から5S導入の留意点をみてきました。 5Sを導入し、徹底していくためには、それを実践する従業員が高い意識を持って取り組む しかし、従業員に対して5Sの重要性を説き、5Sを徹底するようにと号令を掛けていれば 5Sを徹底するためには、社内で5Sのルールを定めておかなければなりません。 ただ単に「きれいにしなさい」と言われても、従業員はどの程度までやればよいのかが こうした状態では、従業員は自分が求められている取り組みのレベル、特に、「最低限 そのため、最初はしっかりと5Sに取り組んでいても、周囲の取り組みのレベルや確認者 そこで、5Sの導入に当たっては、まずは従業員が守るべきルールを設定します。 その際、ルールは必ず明文化するようにします。 そして明文化したルールは、全従業員に通知し、徹底させます。 ルールを通知するためには、職場に貼り出したり、朝礼時に唱和したりするのもよいで ルールの設定は、5Sの導入に当たってまず頭を悩ませるところです。しかし、5Sの まずは標準的なルールを設定し、運用しながら自社に合った形に変えていけばよいでしょう。 標準的なルールとしては、例えば、机上の整理に関しては ・勤務中は作業上必要なものは机上に置いてよい。作業が終われば速やかに片付ける ・休憩などで離席する場合は、資料や文房具など机上の物をきちんと整える ・終業後や外出時は、机上に物を置かない。ただし、電話、パソコンなど移動が困難な これを、運用していく中で自社に合わせた形で追加・修正を加えていけば、自社に合った なお、最初に設定するルールは、少し厳しく感じるくらいでよいでしょう。 例えば、「机上には物を置かない」というルールがあると、従業員は机上の物を何とか しかし、これを「机上には必要な物以外は置かない」とすると、「必要な物だから置い ◎まずはできることから 先述の通り、5Sは仕事をする上では「当たり前」のことです。 例えば整理・整頓をとってみると、整理・整頓が重要なことは誰でも分かっています。 それにもかかわらずできていないということは、日常の業務が忙しく整理・整頓を そのことを考慮せずに、「今日から5Sを徹底します」といっても、やはり無理があり 何事も、高すぎる目標は到達意欲をそいでしまうため、目標は段階的に設定するのが これはもちろん5Sにおいても同様です。 5Sを導入する際には、最初から完全を目指すのではなく、まずはできることから始めて、 その場合、一般に、整理・整頓・清掃という「3S」から始めて、それらができたら まずは月に一度でも日を決めて全員で3Sに取り組み、それを繰り返しながら3Sが常態化 5Sの取り組みを維持していくためには、5Sの取り組みにおける各人の責任を明確にする 各人の責任があいまいな状況では、従業員に「誰かがやるだろう」という意識が生じ、 また、「多くの人は自分の机を片付けるだけで、共用部分の清掃はいつも決まった人が そこで、 各従業員に5Sの担当エリアを設定する ことで、各人の責任を明確にするとともに取り組みの差をなくして、5Sの取り組みを 担当エリアを決めたら、職場をエリア分けして担当者の名前を書き込んだ「5Sマップ」 なお、この場合もやはり社長や経営幹部にも担当エリアを設定し、全社的な取り組み 社長にも担当エリアを設定して取り組みを行うのであれば、社長は5Sの社内ルールを 従業員への刺激とするためにも、社長は社内ルールで定めたよりも厳しい基準で5Sに
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静岡県静岡市のビジネス・ソリューション㈱です。
静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
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