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自社の本当の強み |
■自社の本当の強みとは ほとんどの社長は新規の見込み客などから、「御社の強みはどういった点です しかし、そこでの答えは「相手に自社と取引したいと思わせるにはどうすれば効果 もちろんアピール材料として「自社の強みの見せ方」も重要ですが、会社の長期 ここではこの自社の「強み」について掘り下げて考えてみましょう。 会社経営において、つねに自社の「強み」をいかした経営がなされているかどうか ここでいう「強み」とは、現在の自社のアピールポイントではありませんし、今期の もっとも重要なのは、 この部分さえしっかりしていれば、 と社長が自信をもって言い切れる自社の 「核」となる部分のことです。 しかしながら、そのような核を見極めることは容易ではありません。 また、後述するように核となる部分は社内外の環境によっても次第に変化してい 具体的に、自社の本当の強みについて以下のステップで確認してみます。
自社の強みについて考えるときには、できるだけ強みを特定して把握すること たとえばメーカーなどが「我が社の強みは技術力にある」とするときでも、どの 「ローコストで大量生産する技術力」と「高付加価値のオーダーメイドに応えて また、「自社の強みが商品開発力」にあると考える場合でも、「ユニークな商品 自社の強みを競合企業と比較するためには、さまざまな情報収集が必要にな 競合企業の製品やサービスを実際に利用したり、専門誌などによって業界動 多くの社長すでにこのような情報収集を行っていると思いますが、大切なのは たとえば競合企業が自社よりも優れた製品の販売を開始した場合、「その販 またどうしても自社の強みについては「過大評価」してしまいがちですので、時 厳しい経営環境をくぐり抜けて、会社がこれまで存続してきたのは、「過去」に しかし、これは将来に向けて会社存続を保証してくれるものではありません。 現在の自社の強みがそのままの形で5年後、10年後も通用するとは通常は これは特定分野における強みの「度合い」だけの問題ではありません。 たとえばAという精密機械製造のための熟練技術を「強み」として保有している それは世の中に圧倒的な「技術革新」が起こって、A製品がもつ欠点をすべて つまり既存の強みのレベルアップという「度合い」の問題だけではなく、既存と たとえば昔は音楽も映像も記録媒体としてはテープが使われていました。 この分野に関わるメーカーはテープ上にできるだけ高品質で記録するという目 しかし、ご存じのとおり、今ではデジタル技術の革新によって、音楽も映像も つまり「テープに高品質に記録できる度合い」はいくら高めても強みとはいえな また、最近では消費者の環境意識が高まるなか、自動車メーカーでは「低燃 自動車メーカーに製品を納入している中小企業にとっては、エコカーに対応し しかし、すでにハイブリット車の普及が加速しているように、近い将来には電気 その際には従来型の燃料自動車をエコ化する技術は、そのままでは電気自 つまりそれまで築き上げてきた燃料自動車製造における「強み」が通用しなく 自社の強みについて検討するためには、このような将来的な環境変化につい 既存の強みが急速に価値を失うこともある 自社の強みが明らかになったら、それらの強みを具体的にどのような手順で ここでは前述の「技術革新・ライフスタイルの転換点」なども意識した計画にす また、ここで重要になるのが「マイルストーン化」、「定量化」、「優先順位付け」 まずは「マイルストーン化」ですが、これは自社の強みを数年後までどのような たとえば自社の特定の製造技術を今後も強みとする場合、「1年後にはこのレ 次に「定量化」ですが、これは後の進捗管理の段階でどれだけ計画通りに進 たとえば、顧客サービスの充実を自社の強みとする場合、「3年後には地域で 「顧客満足度アンケートを3年後には10点満点申9.5点にする」など定量化す 最後に「優先順位付け」です。 前述のように自社の強みを高めていくためには、目前の競争に勝っていくため 問題はこれらのバランスです。 実際には現時点での自社の経営状況や現在の強みの発展性、次世代の強 特に経営状況が思わしくない場合には長期的な施策は後回しにせざるを得な 1.自社の価値はどのプロセスで生み出されているか 自社の強みをさらに明確化するために、ここでは自社の強みを棚卸しするた これは企業がその活動全体を通じて、どのような価値を生み出しているかを総 たとえば不況のなか、消費者の節約志向は高まるばかりですが、世の中には 普通のお店で売られているパンはせいぜい数百円程度ですから、このお店は おそらく特別な材料を使っているだろうことは容易に想像できます。 また、お客さんに自社のパンがいかに安全でおいしいかという告知活動も上 さまざまなプロセスで自社の強みをいかし、商品に価値を加えることでこのよう 価値連鎖の分析はこのような価値創出のプロセスをできるだけ分解して捉え この分析を行うことで、自社の経営活動全体のなかのどのプロセスで価値を これはその強みをいかに高めていくかということだけではなく、強みを利用して また、自社の価値連鎖を改めて見直した結果、現時点ではまったく価値を生 業種業態によって違いはありますが、会社経営における価値創出の流れ(価 たとえばある製造業者が前記の流れに沿って、価値連鎖分析を行ったところ、 ①購買物涜 入手困難な貴重な原材料を仕入れるルートを確立している 顧客ニーズを忠実に商品化するための設計ノウハウがある 共同物流によりコスト削減などの取り組みをしているが改善の余地あり 市場変化をタイムリーに把握する情報収集力がある 既存顧客へのフォローが不足しており、顧客流出比率が高い 社員の成長を加速する人材育成システム・評価システムがある このとき会社全体の価値を増大させる方向性としては、まず①②④⑥の強み この4つのなかで特にどれに注力していくかについては、それぞれの費用対効 そして③⑤のうち、たとえば⑤については緊急課題として改善に取り組むが、 このように自社の価値連鎖の分析ではそれぞれのステップごとの価値増大と 価値連鎖分析によって特に自社にとって強みと思われる部分を強化すること 川上から川下までをカバーする大企業においては、特定の機能を担う部門を 別会社化することで間接コスト負担が増すなどの問題点もありますが、中小企 たとえば外食事業者が自社の強みを考えるときにまず目が向くのは、「最終的 もちろんこれ自体は重要な要素ですが、もう少し上流にさかのぼれば、「購買 特に最近の消費者は、料理にどのような材料を使っているかということに非常 このように考えると外食事業そのものではなく、「購買物流」を自社の強みとし そのためには、「農協などの窓口との連携強化」、「契約栽培農家の直接開 さらに、多数の店舗を抱えるチェーン店では、店長やアルバイトをいかに短期 また、多数の店舗を効率的にコントロールするためのチェーンオペレーション これらの人材育成やオペレーションに関するノウハウを活用して、直接競合し 景気低迷で今後も不透明感が増すなかにおいては、自社の強みをしっかりと見 サクフリ株式会社のオウンドメディアで、「IT業界への架け橋になる」という |
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