〒422-8067 静岡県静岡市駿河区南町2-26-501
新規事業計画策定の意義 |
■新規事業計画策定の意義 1.なぜ新規事業の策定か 新規事業は大きな成果が期待される一方で、撤退や失敗の頻度の高いビジ ここでは、 新規事業とは「既存の事業とは違い、企業として未知な部分が多い事業」 未知な事業には、市場、技術、製品、サービスなどにおいて、企業にとって未 大きな労力やコスト、ときには失敗をも視野に入れた事業展開が求められて それではなぜ、企業や起業家たちはリスクが大きく未開の分野である新規事 新規事業を指向する理由として、次のような場面があげられます。 (1)会社の既存事業が成熟・衰退すると、近い将来大きな収益が そこで、新規事業を成功に導く条件として、不確実性やリスクを分析したうえ そして、この計画によりさまざまな関係者に理解や協力を得ることが可能に 新規事業計画とは、技術・製品・サービスに関するアイデアを、新しいビジネ 計画書には、事業コンセプト、事業環境の分析、マーケティング方法、事業 新規事業計画を策定するということは、未知な部分を既知なものへ変換して 新規事業計画書は使い手・読み手によって、活用する目的のウェイトが異なっ たとえば、計画書を作成する経営者や起業家であれば、計画を策定する過程 また、計画書として文書化しておくことで、事業の進捗状況を確認し、必要に応 さらに、社員やスタッフは新規事業計画書を読むことによって、会社の新たな 一方、金融機関や提携先など外部関係者に対しては、計画書を提示すること これにより、新たな資金援助やパートナーシップの構築が実現します。 このように、計画書の作成にはさまざまな目的が存在し、見せる相手によって そこで、新規事業計画策定の目的を、企業の内部向けと外部向けに分類して 自社において、計画書作成の目的はどこにあるのか、どのような効果を期待 新規事業計画とは、事業のアイデアを具体的な事業像として目標化し、それを実 素晴らしいアイデアであっても思うにまかせて実行していては、事業の成功に期 新規事業計画書は策定手順に沿って計画書として明文化される。 新規事業計画は、アイデアから「新規事業の方向性」を見出すことからスタートし 市場調査などによる「事業環境の分析」、自社におけるヒト・モノ・カネの「経営資 そして、事業コンセプトを中核に据え、事業を展開するのに必要な「経営課題」を この経営課題を克服するために、「実行計画」としての全社計画、採算計画、個別 なお、ここで紹介した策定プロセスは、問題解決手法に沿って計画を進めていくこ つまり、 仮説化 → 現状分析 → 課題の抽出 → 解決策の確定 → 実行 のプロセスを経て新規事業計画を実行可能なレベルまで引き上げていくのです。 したがって、実際に作成される計画書自体の「構成順序」は、新規事業計画の「策 これは、計画書は第三者が見て確認するためのものであり、計画書としてのわか そこで、次項以降では、比較体系図を参考にしながら、計画書中に盛り込 1.計画書には論理性・整合性があるか 事業計画は関係者に理解され、実行されてはじめて意義のあるものとなりま そのため、計画書は論理的な記述で展開され、各計画項目間に整合性が保 論理的な展開とは、 ・全体計画から説明がはじまり、それを具現化するための部分計画が ・基本構想を掲げ、現状分析、問題点や課題点、解決策、実行方法など ・実行するための手順や優先順位を示し、事業展開のシナリオが描かれ といった合理的な構成が計画書に表現されていることです。 また、計画書に整合性をもたせるということは、各計画項目間に矛盾がないこ これは、 事業コンセプトを中核に首尾一貫した事業施策が練られ、 ということです。 たとえば、不整合な計画書には「低価格志向の顧客をターゲットとしながら、価 ひらめいた事業アイデアを、即、完壁な新規事業計画書としてまとめ上げるの 試行錯誤を繰り返すなかで、実行可能な事業として洗練されていくのです。 たとえば、まず (2)市場性を分析 (3)自社能力からみた実現性を分析する など仮説の妥当性を検証していきます。 そして、 (4)障害となる問題点が生じたら、さらにそのハードルを このように、事業アイデアを成長させ計画をふくらませていくのです。 したがって、計画書を作成する際は、1回で轍密な計画を完成させるのではな 新規事業計画書は「新しい事業をこのような方法で展開していきたい」という社 ビジネスパートナーには事業の魅力をアピールし、社員に対しては士気の高 したがって、 新規事業計画書は経営者の理想やビジョンを訴えるものでなくてはならない。 その一方で、 計画書によって熱意を伝えるだけではなく、 たとえば、市場分析において、社長自身の市場の読みだけではなく、客観的な 計画書が新規事業展開のための手引書である以上、具体的な目標が掲げら たとえば、計画書では「部門一丸となって取り組む」といった抽象的な表現は このような曖昧な表現はさけ、販売活動であれば「何人の営業マンが、どのよ つまり、 計画書全体を通じて、 だれが(Who)、何を(What)、誰に(Whom)、いつまで(When)、 具体的、定量的に理解できることが必要です。 計画書にこうした記述がされていないと、各部門や各社員が作成する行動計 また、計画は策定後、その進捗状況をチェックしていくことになりますが、その 新規事業には大きなリスクが伴います。 したがって、事業計画の策定において、リスクをおさえる工夫が求められてき たとえば、 ・当初は控えめな目標を立て早期に資金を回収し、実績や成功体験を ・パートナーシップやアウトソーシングを取り入れ、事業投資のリスクを ・試作品やアンテナショップによるテスト販売を行なう などを計画書中に盛り込んでいきます。
お問合せ・ご質問はこちら メルマガ登録(無料)はこちらから |
静岡県静岡市のビジネス・ソリューション㈱です。
静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
しかし、毎年1万件以上の中小企業が倒産に見舞われています。
「知っていれば」「対策を講じていれば」倒産せずに済んだはずの企業が数
多くあったことを、私どもは見聞きしております。
少しでも多くの企業が、このような危機に見舞われず、最悪の事態を招く
ことのないよう、私ども専門家集団は事業運営に欠かすことのできない
マーケティング、業務改善、リスクマネジメントについて全力投球で支援
してまいります。
対応エリア | 静岡・愛知県内、東京周辺 |
---|