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アウトソーシングの考え方 |
多くの市場で競争状態が厳しさを増しており、企業は自社の経営資源をより効率的に また、目まぐるしく変化する企業の内部や外部の環境にいち早く対応していくことも、 こうした経営の効率化や環境変化に対応するための手法の一つが「アウトソーシング アウトソーシングは、さまざまな業務分野で活用されていますが、一般的にアウトソー 1.物流業務(配送・在庫管理など) 2.事務業務や受付業務(経理・総務など) 3.店舗運営に関する業務(店頭販売・販売促進など) 4.高度な専門的知識を要する業務 などが挙げられます。 例えば、「商品を販売する営業部門のみをアウトソーシングしたい」など、ある部門の 1.経営の効率性を高める 2.経営の有効性を高める 具体的には、当該業務に従事する従業員の雇用形態を正社員からパートに変更する この場合は、主に、自社の経営資源・人材を投入して、ノウハウが少ないままその また、この場合のアウトソーシングでは、「外部資源の活用」だけにとどまらず、「自社 アウトソーシングといえば、アウトソーサーと呼ばれる外部企業の資源を活用するという 「コストダウンにつながるアウトソーシング」は、単なる「経費削減」だけに着目してア 事業環境がめまぐるしく変化する今日、これまで以上に会社にとって“スピード”が重要に 自社が戦略的アウトソーシングに取り組む意義は大きいといえます。
アウトソーシングとは、特定の経営資源を外部に依存することを意味します。 各企業がアウトソーシングに着手しはじめた頃は、コンピューター関連業務を中心に しかしアウトソーシングが定着した近年では、対象業務が給与計算などの人事、経理、 こうして、従来のたんなる外注化とアウトソーシングとの違いが明確になってきていると このように外注化は、コストの大きい周辺業務をたんに外部委託することでコストを削減 一方、アウトソーシングは、周辺業務、とくに中核業務をサポートするような専門性の これまで企業がアウトソーシングを行う狙いは、主に自社内部で行うよりも「外部に委託 人件費をはじめとしたコストを出来る限り抑えたい企業にとって、アウトソーシングは有 しかし近年では、コストダウンに加えて、「外部の高い専門性を活用する」「自社の得 戦略的アウトソーシングを行ううえで欠かせないのが“コア・コンピタンス”の強化です。 コア・コンピタンスとは「他社がまねできない自社ならではの中核的(コア)な能力」の 激しい競争環境の中で企業が生き残っていくためには、「他社には絶対負けない」 そのためには企業の持つヒト、モノ、カネ、ジョウホウといった経営資源をコア・コンピ その代わり、ほかの分野はできる限り他の企業にアウトソーシングします。 このように、コア・コンピタンスを強化するためのアウトソーシングこそが“戦略的アウト 1.導入手順とポイント 中小企業にとって、ヒト・モノ・カネ・情報と しかし、高度なアウトソーシング・サービス (1)コア・コンピタンスの明確化 アウトソーシングを活用する前に、 自社がどのような市場に存在しており、 そのうえで、自社の強み・弱みをしっかりと分析し、自社にとってのコア・コ 一般的なアウトソーシングは、自社の経営資源をコア部門(本業)に集中さ 例えば、自社の強みや弱みを分析せずに、ある部門の正社員比率を下げる 自社の強み・弱みを見極めることによって、経営資源を投入すべきコア部門 自社の強み・弱みを見極めた後は、既存業務の洗い出しと見直しを行います。 これは、重複して行っている業務や作業のムダ・ムラ・ムリを把握すること 現在自社で行っている業務や作業のムダ・ムラ・ムリを把握し、それらを削減 例えば、これまで10人で行っていた業務を、重複作業を洗い出して見直しを また、中には、総務部門の福利厚生にかかわる業務や社員食堂の運営など、 「効果的なアウトソーシング」を実現するために必要となる施策が「人材の適 例えば、ある部門で行っている入力やチェック作業などの単純作業の一部を 正社員は単純作業から解放されることで、他の業務に集中して取り組むこと このように効果的なアウトソーシングを実現するためには、「アウトソーシン 自社の業務分野の中で、どの分野でアウトソーシングを活用すべきか検討し アウトソーシングする業務を決定した後は、その業務のすべてを一度に外部 チェックの結果、是正するポイントが見つかったら、すぐに改善できる仕組み Plan:アウトソーシングの計画(部門・委託範囲・規模など) Do:計画に基づいたアウトソーシングの実施 Check:実施中のアウトソーシングの効果や範囲などの確認 Action:効果などの確認から発見された是正ポイントを反映させる また、ある業務分野をアウトソーシングした場合、自社で行った場合と比較し また、アウトソーシングする業務が決まったら、関連する企業情報の管理方針 情報の不正流失を防ぐためには、当然守秘義務を課すなどの契約上対策を アウトソーシングの委託先企業のことをアウトソーサーといいます。 アウトソーシングで効果を上げるためには、優れたアウトソーサーに業務を委 このためには、アウトソーサーは慎重に選ばなければなりません。 一社のみから選ぶのではなく、複数のアウトソーサーから見積もりをとり、具 また、既にアウトソーサーを活用している同業他社に意見を聞くことも判断に役 アウトソーシングを実施するには、アウトソーサーに自社の業務内容をきちん そのため定期的に打ち合わせを行い、双方のコミュニケーションを深める必要 アウトソーシングの実施後には、定期的にアウトソーシングの効果をチェック 自社の期待水準とかけ離れていた場合には、別のアウトソーサーとの契約も また、アウトソーシングといっても、費用を投入して、生産性・競争力の向上を図ると 具体的には、自社の強み・弱みを明確にし、上記記載の 1.既存業務の洗い出しと見直しを行う 2.人材・業務遂行力を適正に配置する 3.効果の把握・問題点の改善などの仕組みを整備しておく などのポイントを踏まえた取り組みをしていくことです。 こうしたポイントを踏まえて「効果的なアウトソーシング」を検討することは、検討の 事業環境がめまぐるしく変化する今日、これまで以上に企業にとって“スピード”が重要に 企業が戦略的なアウトソーシングに取り組む意義は大きいといえます。 (1)コスト削減が実現できる ・安い外部委託費用によりコストダウンを実現できる ・情報システムなどをアウトソーシング ・最新技術の導入による製品・サービ ・外部専門家を活用することで、製品・ ・アウトソーシング先の最先端の技術を ・豊富なデータベースにアクセスすることで、 ・設備機械の陳腐化リスクを軽減できる ・業務量や仕事の内容の変化に対して、迅速な対応が可能となる ・自社の経営資源を中核事業へ重点配分することが可能となる ・アウトソーシング先のノウハウを吸収することが可能となる ・人材不足を解消できる ・自社にいない専門家を活用することで業務の効率化が進められる しかし、導入の仕方を誤るとその効果が期待できないばかりか、自社事業の存立 ・自社の中核業務、それに近い業務をアウトソーシングすることで自社の存在意義 ・アウトソーシングした業務は今後、ノウハウが蓄積できなくなる可能性がある ・外部へ自社の機密が漏洩してしまう可能性がある ・アウトソーシングする業務を担当していた従業員の士気低下につながる可能性が ・外部とのやり取りが増えることで、全体の業務がかえって煩雑化してしまう可能性 以上のように、安易にアウトソーシングを導入することは危険であるといえます。 十分に検討し、適切な手順を踏んで進めていくことが望まれます。
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静岡県静岡市のビジネス・ソリューション㈱です。
静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
しかし、毎年1万件以上の中小企業が倒産に見舞われています。
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多くあったことを、私どもは見聞きしております。
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