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フィードバック面談 |
■フィードバック面談の進め方 フィードバック面談とは人事考課の結果などを、考課者(上司)が被考課者(部下) 部下にとっては自分の長所や短所を確認できる絶好の機会であり、上司にとって 人事考課制度を導入している会社では、期末時点でまずは社員が自己評価 そして、多くの会社では自己評価から最終評価までの「上り」のプロセスには しかしながら、最終結果が出た後に、それを本人に戻すまでの「下り」のプロセ 会社として、社員の来期の処遇を決めるためには、「人事考課結果」を出す必 そして、その精度をできるだけ上げるために、多段階の評価も行います。 しかし、いったん結果が出てしまえば、それを賃金などに自動的に反映させて これでは社員本人は自分が会社からどのように評価されているのかを、賃金 自己評価が正しかったのかどうかもわかりません。 そこで重要になってくるのが、人事考課の「下り」のプロセスの柱ともいえる 適切なフィードバック面談を行うことで、初めて「双方向の人事考課」が実現す フィードバック面談のおもな目的を整理すると以下のようになります。 たんに最終評価の結果を伝えるだけではなく、評価基準と照らし合わせな 自己評価と最終評価に差異がある場合は、その理由についてもきちんと理 また、総合評価だけではなく、評価項目ごとの内訳も明確にします。 会社として厳正な評価をした結果であることを納得してもらうことが大切です。 人事考課によって明らかになった、部下の改善すべき事項について明確に 本人が気付いていない欠点についても指摘して、行動修正を促します。 また、さらに伸ばしてほしい能力、達成してほしい業績など、上司として部 面談は部下のモチベーションを高める場でもあります。 評価結果を淡々と説明するだけでは、部下の心は動きません。 また、部下の欠点を感情的に叱責するような姿勢も慎まなければなりません。 上司はつねに部下の気持ちを汲み取りながら話を進めます。 部下からの質問に対しても丁寧に答えて、最後は部下に本心から「頑張り フィードバック面談の目的として見落とされがちなのが、「上司の職務遂行とマ つまり、フィードバック面談を行うことは、部下のためだけではなく、上司のため 上司は当然ながら「部下育成」という職務を負っています。 そして、高いレベルでその職務を遂行していくためには上司自身のマネジメン フィードバック面談は部下育成のために不可欠であり、上司がそれを怠ること また、効果的なフィードバック面談を行うためには、上司は部下の成長と真剣 周到な準備や話し方・聞き方などのトレーニングも必要です。 このようにフィードバック面談は上司のマネジメント力を向上させる格好の場と 社長は、フィードバック面談を通じて、上司自身がどのように成長しているかに ここまでみてきたように、フィードバック面談はたんなる評価結果の「伝達」では 期末に1回のみ行うのではなく、よりこまめに行うことが望まれます。 少なくとも半期に1回、できれば四半期に1回の実施を検討しましょう。 たとえば、3月決算の会社であれば、次のようなスケジュールが考えられます。 第1四半期と第3四半期に行う面談は、特に「考課」を意識するのではなく、期 日常的なマネジメントのなかでも「個々の業務」の進捗管理は行われているは 半期面談では目標の進捗確認に加えて、実際の人事考課基準を使った上長 つまり、上半期のままのペースで行けば、期末の正式考課結果はこの程度に 芳しくない結果が出そうな場合は、下半期に向けての具体的な改善方法を指 期末面談においては、最終的な人事考課結果も踏まえ、能力開発と動機づけ 具休的な進め方については次項に紹介します。 期末のフィードバック面談は基本的に次のような手順で進めます(それ以外の時 面談場所については落ち着けるクローズな空間を準備します。 面談時間については一人につき30分程度は確保します。 効果的・効率的な面談を行うためには、話すべきポイントの整理、進め方の設計 (1)人事考課結果の確認・理解 一般的に人事考課は、本人が「人事考課シート」に自己評価を記入し、直 上長は最終評価まで記載された人事考課シートの内容を事前に確認する 特に自分の行った一次評価の結果について、二次評価以降に修正が加え フィードバック面談はあくまで最終評価に基づいて行うものであり、上長自 どうしても腑に落ちない場合は、上位の評価者から評価修正に関する説明 人事考課シートの記載内容を確認したうえで、面談の進め方や部下に話す 記載すべき事項は次のとおりです。 部下に対して「このように育ってほしい」という希望ではなく、「自分(上司) あいさつの後、前述のアイスブレイクフレーズを使って、面談の雰囲気を整え そして、当日の面談の趣旨・進め方・時間配分などについて説明します。 たんに人事考課の結果を理解してもらうだけではなく、 「あなたの成長について一緒に考える場にしたい」という点を強調します。 趣旨説明の後に、最終評価まで記載されている人事考課シートを部下に渡し 人事考課シートに従って、部下から自己評価の結果および根拠、今期の活動 その際は、相づちを打つなどして、自分が相手の話をきちんと聞いていること さらに話の内容だけではなく、声のトーン、表情、しぐさなどから相手の感情を 上司の側から最終評価の結果とその根拠について説明します。 自己評価と最終評価に差異がある場合は、その理由をきちんと伝え、全社共 部下の反応を観察して、納得できていないと思われる部分はどこかを探りなが 最終評価について部下がどのように受け止めたかを質問します。 このとき上司が威圧的な聞き方、投げやりな聞き方をすれば、部下は「この人 自己評価よりも低い最終評価に対して、すぐに納得する部下はまずいません。 何かしらの不満は感じているはずです。 部下からの不満が一切出ないフィードバック面談はむしろ失敗です。 不満を引き出したうえで、それを解消するのが上司の役割であり、本当のマネ 部下には納得がいかない点について、そう思う理由をあげてもらいます。 その理由について頭ごなしに否定するのではなく、いったんは「そういう見方も そのうえで、「ただし、君の○○の件に対する行動をみると……」、「全社的な評 この説明をスムーズに行うためにも事前準備の段階で、部下の最終評価に対 十分な意見交換をしても、部下の不満の一部は解消されないこともあります。 しかし、その場合でも「次回からはこのように評価する(評価される)」という今 面談前と比較すれば、部下との相互理解は大きく進んでいるはずです。 評価結果に対する合意形成ができたら、それを踏まえた今後の目標について その際には、部下の成長の志向性(マネジメント志向・専門志向など)につい また、そこに至るまでのマイルストーンも設計します。 事前に面談設計書で部下の育成方針・育成方法について自分(上司)の考え そして、来期については、より詳細な業績計画や能力開発計画を策定します。 たんに「専門知識を向上させる」といったスローガンではなく、「何を、どれだ また、その計画が達成された場合には、人事考課の結果が今期に比べてどの フィードバック面談は部下のモチベーションが高まった状態で終了する必要が 「君には本当に期待している」、「いつもムードメーカーになってくれて感謝して
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