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営業力アップのための顧客管理 |
■顧客管理の目的 1.顧客の全体像を把握する 顧客管理の目的は自社の顧客ニーズや購買履歴、クレームなどさまざまな情 一般に顧客は「ロイヤルユーザー」、「リピーター」、「トライアルユーザー」、「見 顧客管理ではこれらの顧客情報を正確に把握して、より上位の顧客に育成し <ロイヤルユーザー> 自社の対応に余程の不手際がない限り、競合他社へ乗り換える <リピーター> 自社に対して一応の評価はしているが、ロイヤルユーザーほどの リピートオーダーするか迷っている、あるいはリピートせずに他社に 実際に顧客を分類するためには、自社のビジネスに即した形で、自社にとって さらに、既存顧客がどのグループに属しているかを分類することも必要になり (1)それぞれのグループの定義を明確にする また、法人相手のビジネスを行っている場合には、取引の金額や回数だ ロイヤルユーザーは現時点での自社の収益を支えてくれている最重要顧 そのためには、他の顧客に比べて優遇策を講じるなどの必要もあります。 リピーター、トライアルユーザーについては、ロイヤルユーザーになる可 さらに「見込み客」、「潜在顧客」についても、販促手法の工夫などで、ま このように顧客層に応じた適切な施策を講じていくためにも、まずは自社 ここでロイヤルユーザーと呼べる顧客がほとんどいない場合などは、その また、たとえば、「A社とC社はロイヤルユーザーといえるが、B社は現段 ここまでみてきたように、自社の状況に即した顧客のグループ化を行い、 ・それぞれの層(ロイヤルユーザー、リピーターなど)に対して が明らかになります。 適切な顧客管理を行うためには、顧客ごとのさまざまな情報を迅速に入手し、い ABC分析やRFM分析、与信管理などを行うためには、あらかじめどのような情報 その際には購入実績などの定量的なデータだけではなく、「先方を訪問した営業 <情報収集の具体的方法の検討> ・収集すべき情報の選定 <情報収集に必要なツールの準備> ・アンケート用教 ・顧客管理台帳(パソコン上でデータベース化する) <情報収集のための標準化話法の開発> ・セールスマニュアルの整備 <情報収集の教育> ・訓練の実施 ・ロールプレイングの実施 収集すべき情報の種類によっては、顧客に直接アンケート用紙を送付して記入し したがって、営業マンが収集すべき情報が何かを整理し、それをスムーズに聞き また、顧客から情報を収集する方法を身につける一方で、自らも積極的に情報を そうすることにより、顧客との信頼関係が強まり、営業力のアップにつながります。 ◎入手すべき顧客情報 <基本情報> 代表者名、住所、連絡先、業績、会社規模、創業からの経緯など 売上、利益、資産の状況など(できれば過去3カ年分の貸借対照表、 年齢、能力、経験、人柄、事業への熱心さ、趣味、家族構成など 初回受注から現在までの受注時期・金額・支払い状況、クレーム 自社の競合となる企業との取引状況(先方企業における自社の取引 先方のニーズ変化に関する情報、新規事業への参入・既存事業 収集した情報を有効活用するためには、それらが使いやすく整理されており、 取引履歴、支払い履歴、営業マンの訪問履歴などを確実に記録し、いつでも 顧客台帳などを使った紙ベースでの管理も可能ですが、今ではシステム上に データベースの構築・運用においては、その効果を十分に発挿できるように、 ・受注書、納品書、請求書などと連動させることで更新がしやすい ・適切なパスワード付与によって必要な人が必要なときに自由に ・「一定期間取引がない」、「クレーム回数が許容範囲を超えた」、 ・ABC分析、RFM分析、与信管理などの定型分析を行いやすいように ・個々の顧客だけではなく顧客全体での売れ筋商品の変化などが ・営業マンの日々の活動を通じて得た定性的な情報を入力しやすい 参考例にあるように売上高の内訳を調べると、一般的には、 RFM分析とは、顧客を最終購入日、累計購入回数、累計購入金額
上記は1年前を起点として、「R」、「F」、「M」のそれぞれについて 顧客Aは最終購入日からの日が浅く、累計購入回数・金額も多い 仮に「F」、「M」の値が大きいにもかかわらず、「R」(最終購入日) 完全に離反してしまう前に早急な対策が求められます。 法人相手のビジネスでは、売上と実際の代金回収にタイムラグがある これまでの取引実績や先方の企業規模・業績などに応じて取引先それ 自社にとってのロイヤルユーザーの定義には、与信管理か万全である 具体的には次のような点をチェックし、異変がある場合はその理由を確 ・取引額の増加ペース以ヒに売掛金残高が増加していないか ・取引額の増加ペース以上に1回ごとの売掛金か増加していないか どんなによい顧客情報システムであっても、それを活用して販売に結び付けなけ 逆にいえば、 販売の効率と効果が得られるように、 したがって、顧客管理のシステムを構築するためには、まずどのように活用する 顧客情報の活用方法として、大きく次の4つが考えられます。 1.販促企画での活用 これらの活用範囲からもわかるとおり、顧客情報は営業部門のみならず広く自社 1.販促企画での活用 販売促進企画を立案する場合、最低限投資した費用に見合うだけの効果が そのためには、販促の対象となる顧客の層を明確にイメージする必要があり、 すなわち、顧客情報を分類・分析し、販促企画を実施する前に、どのような商 販促企画と同じく、新商品の開発、商品の仕入れ、商品の在庫管理について この代表的なものが、コンビニエンスストアなどにあるPOS端末からの顧客情 一般に、販売計画の立案は、過去の販売実績を基礎に売り上げ増分を盛り込 しかし、この売り上げ増分の算出は経験値によることが多く、販売計画を実行 本来、需要あっての売り上げなので、顧客情報を基にすれば販売計画を立案 営業活動では、営業マネージャーと営業マンによる活用が考えられます。 営業マネージャーは、顧客情報や見込み客リストなどを基に、営業マンの活動 営業マンは顧客情報から、訪問計画を立案したり見込みがありそうな商品を なお、こうした顧客情報は一度集めればよいというものではなく、こまめに追 顧客情報に限らず、収集した情報を活用できるかどうかは、それらが使いやす そのためにはルールを定め、情報を体系づけて整理・保管することが必要です。 具体的な手法としてはさまざまなものがありますが、顧客情報のデータベース 既存顧客を育成強化するということは、既存顧客への販売を「増量」と「品種拡 既存顧客の育成強化策について整理します。 1.意欲的な顧客にターゲットを絞る 顧客自体の業績や所得が増加すれば、それに応じて注文量も増えてくること このような顧客にターゲットを絞れば、効率的な営業活動が可能になります。 同時に営業マン自身も、顧客の要求に応えるよう、意欲的に営業活動に取り 取扱品目数を増やすことは、顧客のさまざまなニーズに対応するうえで非常に したがって、営業マンは商品の好き嫌いをせず、商品や関連事項などについ 上司と同行し、通常会うことが難しい顧客の上層部にコネクションをつくること 担当営業マンが顧客上層部とも話ができるようになれば、顧客側担当者の対 長年同じ顧客を担当することは、なじみが深くなる一方でマンネリ化を招くこと 一般に担当変更のサイクルは、 ・フォロー体制が確立された営業で1年 程度が目安といわれています。 販売後も十分にフォローして最客の満足度を高めることこそが、 顧客の信頼を得ることができれば、新しい顧客を紹介してもらえたり、買い替えの しかしながら、売り上げ目標が設定される関係上、どうしても目の前の商談が優 フォローや、代金の回収まで終わってこそ、ひとつの販売活動が完結したことにな 既存の顧客に対するフォローは、営業マン本人がつねに意識して行い、また管理 次に、商品納入後のフォロー手順の例をご紹介します。 1週間後…取引のお礼状を出す。営業マンの手書きによるものが 2週間後…営業マンが直接訪問し、商品について不都合な点などが 1カ月後…営業マンの上司が直接顧客に電話をし、取引の礼を述べ、 *1カ月後以降も、最低でも2カ月から3カ月に一度は、電話・メールなどに メルマガ登録(無料)はこちら
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静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
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