ホームページのアクセスアップ
 

  ■ホームページ作成の目的を明確にする

   中小企業でも取りかかりやすい広告手段として、自社のホームページを開設する
   企業が増えていますが、十分な効果を得ている企業は少ないようです。

   その理由としては、以下のような点が考えられます。

 

   1.目的が明確になっていない

     企業が自社のホームページを開設する目的としては、 

       ・自社の存在を知ってもらう

      ・自社の業務内容や実績を理解してもらう

      ・顧客からの問い合わせ窓口として、営業機会を創出する

      ・ホームページ上で商品を販売する

     などが考えられます。

     ホームページを開設する場合は、まずはこれらの目的を明確にする必要があ
     ります。 

     「誰に対して、どのようなことを、どのように伝えたいのか」、そして伝えた結
     果、「相手にどのような気持ちになってもらいたいのか」、言い換えれば「自社
     のビジネスにどのようなプラスの効果をもたらしたいのか」を具体的に想定す
     る必要があります。

   2.目的に沿った内容になっていない

     たとえば「自社の業務内容や実績を理解してもらう」ということが目的であれ
     ば、ホームページにはそれらの情報がきちんと記載されていなければなりません。

     閲覧者がその情報から「取引先候補としてふさわしいかどうか」を判断すること
     もあるため、記載内容はたんなる会社案内ではなくて、どのような点が自社の
     強みなのか、これまでの取引実績はどうかといった詳細な情報を記載する必
     要があります。

     また、実際に自社を取引先として選択してもらうためには、できるだけ客観的
     な情報、たとえば数値データや既存客の喜びの声など、閲覧者に安心感を与
     える情報も有効になります。

     自社のホームページが、目的に沿った内容になっているかどうか、確認してみ
     ましょう。

   3.更新されていない

     多くの会社のホームページでは、「開設当初は定期的に更新されていたが、い
     つのまにか放置されている」といったことが起こっています。

     なかには、数年前から業績情報が更新されていないケースもあります。

     このような状況では、仮に興味をもってホームページをみてくれる人がいたとし
     ても、「この会社は現時点でも存続しているのか」といった不安を与え、取引先
     候補として検討してもらうことは難しいでしょう。

     ホームページをいったん開設したら、情報は定期的に更新する必要があるこ
     と、それを怠るとマイナスイメージを与えかねないことを運営担当者は認識し
     なければなりません。

     ここまでみてきたように、ホームページを開設して効果を得るためには、「目的
     が明確になっていること」、「目的に沿った内容になっていること」、「情報が定
     期的に更新されていること」ということが最低限の条件になります。

  □アクセス数の向上法

   いかに優れたホームページを作っても、アクセスしてくれる人がいなければ意味
   がありません。

   アクセス数向上を検討する際には、「新規閲覧者を増やす」、「継続閲覧者を増や
   す」の2つの視点から考えてみる必要があります。

   1.新規閲覧者を増やす

     新規にアクセスしてもらうためには、まずは自社のホームページの存在を知っ
     てもらう必要があります。

     膨大な数のホームページのなかから自社のホームページにたどり着いてもら
     うためには、下記のような工夫が必要になります。 

     (1)検索サイトから誘引する

       新規の閲覧者の多くは、みたいホームページのアドレスを「グーグル」や
       「ヤフー」などの検索サイトからやってきます。

       閲覧者は自分の興味のある分野のキーワードで検索し、結果として表示さ
       れるリンク先をクリックすることで、希望するホームページにたどり着いてい
       るのです。

       したがって、想定顧客が検索すると思われるキーワードを自社のホーム
       ページ中にちりばめることで、検索結果に表示されることになります。

       これらの検索サイトでは、自動的にホームページを巡回し、ページ上に含
       まれている単語を認識することで、検索結果としてどのホームページを表
       示するかを決めています。

       このとき注意したいのが、自社の特徴を示すできるだけ具体的なキーワー
       ドを入れておくことです。

       たとえば、無農薬有機栽培の国産産地直送食材を原料にした健康食品
       を、安価に通信販売している会社があったとします。

       例にあるこの会社も当然ながらホームページ上で「健康食品」という言葉を
       キーワードで使っているはずです。

       ちなみに、レポート作成時点で、「健康食品」というキーワードをグーグルの
       検索ページで検索した結果、4450万件がヒットしました。

       これでは自社のホームページをみてもらえる確率はゼロに等しいといえます。

       検索している側としては4450万件の検索結果のなかからどうやって情報
       を選べばよいかわからないので、さらに自分の希望するキーワードを入力
       して絞り込んでいくでしょう。

       次に、「健康食品 無農薬」の2つのキーワードで検索すると、検索結果は
       約505,000件になります。

       さらに「健康食品 無農薬 有機 産地直送 低価格 国産 通信販売」の7
       つのキーワードで検索すると、約93,600件約がヒットします。

       これでもまだ数は多いのですが、最初に「健康食品」だけで検索した件数と
       は比較になりません。

       ちなみに、これらの条件にさらに「トマト」を加えると

       約28,600件、「人参」を加えると約12,600件にそれぞれ絞り込まれます。

       さらに、自社の特徴を表す言葉を含めることで絞り込みは進みます。

       このように、閲覧者が検索のキーワードとして使用しそうな言葉を抽出し、
       それらの言葉をホームページ上で使用することによって、自社の特徴に
       もっとも合致したニーズをもっている人にホームページをみつけてもらう確
       率が上がっていきます。

     (2)スポンサーサイトに登録する

       たとえばヤフーで上記の「健康食品」の検索を行うと、通常の検索結果以
       外に「スポンサーサイト」という検索結果が表示されます。

       スポンサーの検索結果は、膨大な検索結果に埋もれることなく、目立つ位
       置に表示されるのです。

       スポンサーサイトに結果を表示させるためには、一定の費用は必要になり
       ますが、比較的低価格で一定量の新規アクセスを確保できる確率が高まり
       ます。

       また、検索連動型広告の知識が少ない人に対しての各種サポートも行って
       いるようです。 

        ヤフービジネスセンター スポンサーサイト

        Google adWords 

     (3)人気のあるサイトにリンクを張らせてもらう

       人気のあるサイトに自社ホームページのリンクを張らせてもらうことも、アク
       セス数向上のために広く行われています。

       取引先などで人気のあるサイトを運営している会社があれば、了解を得て
       リンクを張らせてもらうことは有効な手段です。

       また、各種業界団体や各地の商工会議所などのホームページでは、多くの
       場合、会員企業のホームページをリンク集として紹介しています。

       比較的アクセス数が多いと思われるこれらのホームページからのリンクに
       よって、自社ホームページへのアクセスの確率が高まります。

       また、自社がこれらの団体の会員であれば同時にアピールできるので、閲
       覧者に一定の安心感を与えることもできるでしょう。

     (4)名刺や会社案内などでアドレスを紹介する

       社員の名刺や会社案内など、外部に配布する資料に自社のホームページ
       アドレスを記載することも忘れないようにしましょう。

       関心をもってくれた取引先候補企業が後日、自社のホームページをみてく
       れる可能性もあります。

       また気軽に連絡できるように、担当者の電子メールアドレスも紹介しておき
       ましょう。

   2.継続閲覧者を増やす

     一度自社のホームページを訪れてくれた人でも、その内容が期待に沿うもの
     ではなかったり、いつも内容が同じだったりすると、すぐに閲覧を止めてしまい
     ます。

     何度もホームページを訪れ、業務内容や業績を十分に理解したうえで取引を
     打診してくる場合もあるでしょう。

     一度訪れてくれた閲覧者には、できるだけ継続的にみてもらえるよう努力する
     ことが大切です。 

     (1)常に新しい情報を発信する

       人気があるホームページに共通しているのは、つねに新しい情報が記載さ
       れていることです。

       更新の頻度が高ければ、閲覧してもらえる確率が高まります。

       とくに「ホームページ上で実際の商品を販売する」ことを目的としている場
       合、「いつ訪れても同じ商品が同じように売られているだけ」では、顧客は
       すぐに飽きてしまいます。

       新商品の情報をタイムリーに提供したり、同じ商品であっても切り口を変え
       た商品説明を連載するなど、閲覧者に「いつみても何か新しい情報がある」
       と思わせる必要があります。

       また、ホームページの目的が、「自社の業務内容や実績を理解してもらう」
       ことであれば、実績データの更新だけでなく、たとえば社長自身の経営の
       考え方をさまざまな角度から紹介して、閲覧者に自社の理解を段階的に深
       めてもらうといったやり方も有効でしょう。

     (2)閲覧者に役立つ情報を発信する

       いくら情報が更新されていても、それが閲覧者にとって役立つ、あるいは読
       んで楽しい情報でなくては意味がありません。

       では、そのような情報をどのように見極めていけばよいのでしょうか。

       それは、冒頭で触れたホームページ開設の目的のなかの「誰に対して」の
       部分を掘り下げていくことにほかなりません。

       扱っている商品やサービスによって、誰を対象とするかは大きく異なってく
       るでしょう。

       たとえば『味の素』のホームページでは、自社の商品を紹介するだけでな
       く、「レシピ大百科」や「アミノ酸大百科」といったデータベースを公開してい
       ます。

       これは家族の食卓を預かる主婦にとっては、大変ありがたい情報です。

       また、これらの情報公開は結果的に自社商品の販売促進につながってい
       ます。

       このように、自社として伝えたい情報を発信するだけでなく、ホームページ
       をみてくれる人がどのような情報を欲しているかという視点からも、内容を
       検討する必要があります。

       それが、味の素のホームページのように、自社製品の「さりげない販売促
       進」につながれば、より好ましいといえるでしょう。

     (3)閲覧者の使い勝手を考えた構成にする

       ホームページのなかには、「知りたい情報がありそうだけれどもなかなかみ
       つからない」、あるいは「関連情報があちこちに散らばっていて、全体を把
       握するのに手間がかかる」といった、閲覧する側からみると非常に使い勝
       手の悪いものもあります。

       たとえば、グレードの異なる複数の製品を紹介している場合では、閲覧者
       はグレードごとの機能や価格の比較をしたいと思うものですが、製品個別
       の紹介ページしかないと、いちいちページを変えて見比べなければなりま
       せん。

       ホームページを訪れた人が、知りたい情報をどのような手順で探すかを想
       定し、少しでも手間がかからないような構成にすることが重要です。

       特に「ホームページ上で実際の商品を販売する」ことを目的としている場合
       は、閲覧者にとっての使い勝手の良し悪しが商品の売れ行きに大きく影響
       します。

       多くのネットショップでは、仮想の「買い物かご」を準備し、そこに購入する
       商品を入れていき、最後にまとめて精算するスタイルをとっていますが、た
       とえば購入者があとひとつで買い物が終了という段階で何らかのウェブ上
       のエラーが発生し、買い物を続けるためには最初の一品からまた選び直さ
       なければならないといったことになれば、顧客は面倒になってしまい、そこ
       で買い物を止めてしまう可能性もあります。

       また、商品を買い物かごに入れた顧客が、同時に買いそうな商品(ベッドと
       ベッドカバー、デジカメと記録媒体など)を最初の商品紹介ページからワン
       クリックでリンクできるようにするといった工夫も必要だといえます。

     (4)メールマガジンなどで定期的に情報を発信する

       ホームページを訪れた人にメールアドレスを登録してもらい、メールマガジ
       ン配信の了承を得られれば、定期的に自社の情報を配信することができます。

       読者が関心をもちそうな業界の最新トピックを紹介したり、自社の新商品の
       簡単な告知を行うことによって、さらに情報を得たいと思う人に、再度ホー
       ムページを訪れてもらうことができます。

       なお、メールマガジンを配信する場合には、「相手から配信の了承を得るこ
       と」、「配信停止が簡単にできるようにしておくこと」などが重要です。

       アドレスを登録しただけで勝手にメールマガジンが送られてきたり、途中で
       不要になったのに配信停止が簡単にできなかったりすると、大きなクレー
       ムにつながる可能性もあります。

       また、顧客が登録してくれたメールアドレス・氏名・年齢などの個人情報の
       管理には、細心の注意を払う必要があります。

       近年、コンピュータウィルスなどによって個人情報が流出する事件が多発し
       ています。

       このような事態になれば、会社の信用を大きく傷つけることになるため、セ
       キュリティ対策には万全を期すことが重要です。

     (5)「掲示板」には注意が必要

       掲示板とは、ホームページを訪れた人たちが自由に書き込みを行い、運営
       者やほかの訪問者とコミュニケーションを図るページのことで、多くのホー
       ムページに導入されています。

       運営者側からみると、ページを更新しなくても新しい情報が追加され、掲示
       板でのコミュニケーションを楽しみに継続利用者が増えるといったメリットが
       あります。

       しかしながら、掲示板利用者が増えれば増えるほど、いわゆる「荒らし」と
       呼ばれる悪意をもった人間の攻撃を受ける確率が高まります。

       「荒らし」とは、掲示板などで、社会通念上不適切な発言や、ホームページ
       運営者に対する誹誘・中傷を繰り返す行為、またはその行為者を指します。

       「荒らし」の被害にあうと、通常の利用者の訪問が激減するだけでなく、い
       われのない誹誘・中傷によって自社のイメージが大きく損なわれる可能性
       もあります。

       「荒らし」対策としては、掲示板を定期的にチェックして、そのような発言が
       書き込まれたら、その都度削除していくことが基本になります。

       しかしながら、その頻度があまりに高くなるとチェックと削除のために膨大
       な手間が必要になってしまいます。

       したがって、アクセス数が急増しているホームページのなかには、ある時期
       から掲示板を廃止し、運営者に意見がある場合にはメールでのみ受け付
       けるというスタイルをとっているところもあります。

       掲示板設置に際しては、そのメリットと「荒らし」対策のための手間とのバラ
       ンスを考えて、検討する必要があります。

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