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販路開拓の考え方 |
1.既存顧客頼みでは受注は「先細り」 中小企業の取引構造の特徴として、取引先が元請け企業のみであったり、ま もちろん昔からの取引先を大切にすることは重要ですが、時間とともに先方企 従来と変わらない受注額を今後も維持していけるかどうかはわかりません。 特に景気低迷が長く続く昨今の状況においては、固定化した取引構造だけで 自社に問題があるわけではないのに、先方企業の都合で受注額が減らされる また、取引先の予期せぬ倒産によって、自社の経営が大きな打撃を受けるこ 自社の取引構造を盤石なものにしていくためには、 (1)紹介による販路開拓 新規顧客を獲得する方法としてもっとも一般的なのは、「既存取引先」から おそらくほとんどの社長は取引先に紹介を依頼したことがあると思います。 自社のことを十分に理解してくれている先からの紹介ですので、紹介さえし また、紹介先からのさらなる紹介も期待できます。 紹介はあくまでも取引先の「好意」によるものですから、自社の思惑通りに しかし、後述のような工夫をすることによってスムーズな紹介を促すことは 既存取引先からの販路開拓は範囲こそ限定されているものの、即効性が 紹介に向けて最善の手は打っておくべきでしょう。 次に考えられるのは、自らが主体となって新規顧客を開拓する方法です。 取引先からの紹介頼みではなく、独自のアプローチで販売見込み先を発掘 大企業であれば、これらの活動は営業のための専任部署で恒常的に行わ しかし、中小企業においては、この部分が仕組みとして確立しているケース 何かの縁でたまたま知り合いになった販売見込み先について、だんだんと そのおもな理由は、自社独自の新規顧客獲得の重要性は認識していなが つまり「やりたいけどできない」として最初から諦めてしまっていることが多 特に数ある未開拓先(販売見込み先になるかどうか不明)のなかから、「ま 大企業は豊富な資金力による大規模な広告宣伝など、「物量作戦」でこの 次項以降では、「紹介による販路開拓」、「自社独自での販路開拓」の2つ 既存取引先からの紹介はあくまで「相手頼み」であることは間違いありません。 しかし、うまくいけば、短期間で新規受注に結びつく効果的な方法であることも事 ここでは効果的に紹介を受けるためのポイントについて紹介します。 1.三者三様の目的がある 取引先から紹介を受ける際の自社の目的は、「新規顧客を獲得したい」の一 では、この紹介依頼に応じようとする取引先、さらには紹介先の目的はどのよ 以下に自社A社、取引先B社、紹介先C社として整理してみます。 A社(自社)としては、この3社の目的が実現するように上手にコントロールする ここでB社の立場で考えてみると、べースとなっているのは「A社の役に立ちた これは日頃からA社に世話になっているから役に立ちたいという感情と、紹介 また、B杜にとってC社はすでに取引先である、あるいは社長同士が友人など したがって、十分に信頼できない企業をC社に薦めることはできません。 B社はA社を紹介することで、B社とC社の関係が深まることも期待している。 当然ながらA社のことをよくわからないのにC社に薦めることなどありません。 さらにC社の立場で考えてみると、信頼できる新規発注先を探したいというの C社は信頼できるB社から紹介を受けることで、自力でゼロから発注先を探 また、B社からの紹介を受けた企業に発注することでB社との関係を強化した 紹介がスムーズに進むためには、まずはA社のことをB社によく知ってもらう必 B杜に卸してA社の特徴や強みがきちんと伝わっていないと、B社はC杜に紹 A社としてはB社と長い付き合いであり、A社のことは十分にわかってくれてい B社はたんに「これまで付き合ってきたから」という理由だけでA社と取引を続 またA社が①②③…という複数の商品を扱っている場合に、B社が購入してい 仮にA社にとっての強みがもっとも発揮されている商品は②③であったとして このままでは紹介してくれる先の幅は限定されたままです。 したがって、特定の商品だけではなくA社の商品全般やA社の強みとしている さらに紹介を行う場合はA社が「会社として信頼できるかどうか」というだけで 中小企業間の紹介においては、むしろこちらのほうが重要な要素になるかもし そのためB社のような重要な取引先については、A社社長自らがB社社長と常 B社が誰かにA社を紹介してあげようと考えた際に、実際の行動に移しやすい たとえば、自社の会社案内や商品案内などについても、あらかじめB社に何部 また、B社はC社に対してB社というフィルターを通した紹介をすることになりま たとえば「自分の取引先でA社という会社がある、この会社について自分は『こ このなかの『こう思う』の部分がB社のフィルターです。 C社からみると、もっとも重要な情報はまさにこの部分です。 ここで「お薦めだよ」といってもらえるか「特に問題はないよ」で終わるかどうか もちろん、このフィルターはあくまでB社の評価次第ですから、A社が直接コント しかし、それをできるだけ魅力的に伝えてもらうための工夫はできます。 そのひとつは、A社がもっともアピールしたいことを短いキャッチコピーにして日 そうすることで『こう思う』の部分にその言葉を組み入れてもらいやすくなる。 たとえば「短納期で高品質」というキャッチコピーを作っておき、B社がそれに さらにA社に対するアンケートを定期的にB社に応えてもらっておくことも有効 本来アンケートはA杜の商品やサービス改善などのために行うものですが、こ アンケートに記入することでB社に「A社にはこんな優れた点があるから長く付 もちろんアンケートでA社に対する改善要望が出た場合には真摯に対応する 新規の販売見込み先としてC社の紹介を受けた以上、自社とC社がその後ど また、B社にとってA社を紹介したのは、「A社という信頼できる会社を紹介する 紹介したことによって本当にC社のメリットにつながったのかどうか、逆にA社 したがってB社に対してはC杜に初訪した際の様子や、その後の営業活動、さ なお、せっかく紹介してもらいながら取引条件が合わずにA社からお断りせざ この場合にはその旨をきちんとB社に伝え、十分に納得してもらうような配慮 自社独自で販路を開拓していくにあたって、中小企業が特に苦手としているの ここでは、それを突破するための具体的手法についていくつか紹介します。 各地の商工会や金融機関、同業者組合など、参加企業同士の交流促進を日 これらの団体に参加することで、さまざまな企業と接点をもつことができます。 直接に販売見込み先となる相手が見つかる場合もありますし、顧客を紹介し まずは自社の存在や特徴を広く知ってもらうためにも、これらの交流会に積極 自社と直接競合しないような相手とタイアップして互いに客を紹介し合う、ある たとえば、一般消費者向けビジネスでは結婚式場と花屋、法人向けビジネス 自社の販売見込み先になりそうな顧客と、すでに商売をしているような企業に 自社の情報をインターネットで発信して広く販売見込み先を募ることも有効で 最近では中小企業においてもほとんどの企業で自社のホームページを作成し 有効に機能させるための最初のハードルは「自社サイトにたどり着いてもらう 顧客が最初から自社サイトにダイレクトにやってくることは、まず考えられませ インターネット上ですでに知名度が高く、アクセス数も多いさまざまな業界サイ 多少の費用はかかりますが、それらのサイトに自社のリンク先を掲載してもら また、内容の作成の際には、相手の立場に立った情報を掲載する必要があり たとえば、自社商品の説明や強みなどについては、できるだけデータなどの客 すでに自社商品を使ってくれている取引先の自社商品に対する評価などを掲 さらに相手が手軽に連絡できるような問い合わせフォーマットを用意しておくこ さらに発想を広げて、既存取引先の同業他社など目前の販路だけではなく、 たとえば「ターゲットを地元地域だけではなく全国に広げる」、「法人向けに販 最近ではインターネットを活用して新たな販路を獲得している企業も増えてい そのなかには、これまでは法人向け(プロ向け)販売が常識だった商品に たとえば、プロ向けに売っていた「レンガ」に若干の手を加えて、素人でも作れ 直販なのでより大きな粗利が期待できる点も魅力です。 これらの一般消費者向けの販売は、おもにインターネット上のショッピングモー ショッピングモールへの出店は、商品をインターネット上に掲載して、決済でき 特に現有資産に限りがある中小企業にとって、インターネットの活用は避けて 中には、今もってHPを作成していない中小企業が少なくありません。 HPは活用次第で大きな効果を発揮します。
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静岡県静岡市のビジネス・ソリューション㈱です。
静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
しかし、毎年1万件以上の中小企業が倒産に見舞われています。
「知っていれば」「対策を講じていれば」倒産せずに済んだはずの企業が数
多くあったことを、私どもは見聞きしております。
少しでも多くの企業が、このような危機に見舞われず、最悪の事態を招く
ことのないよう、私ども専門家集団は事業運営に欠かすことのできない
マーケティング、業務改善、リスクマネジメントについて全力投球で支援
してまいります。
対応エリア | 静岡・愛知県内、東京周辺 |
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