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社長に必要なコーチングスキル |
ビジネスの分野で「コーチング」の重要性について取り上げられることが増えてき 社長自らが専門家からコーチングを受けたり、社内全体に手法を導入しようという 導入した会社の多くでは社員の自立性やモチベ−ション向上などの成果を上げ ここでは、社長自身が身につけておきたいコーチングスキルについて解説しま コーチングとは、相手の目標達成をサポートするためのコミュニケーション手 プロ野球には投手コーチや打撃コーチなどがいますが、彼らの本来の仕事は 特にベテラン選手に対しては細かい技術指導などは行わず、選手自身に問題 このようにコーチングにおいては、目標達成に向けた答えは相手のなかにあ 相手がすでにもっている能力・意欲・経験などを引き出して、相手自らが主体 (1)両者の違い コーチングと対比される言葉にティーチングがあります。 コーチングは双方向のコミュニケーションによって成立しますが、ティーチン また、コーチングでは答えはつねに相手のなかにあると考えますが、ティー つまり、コーチとティーチャーは役割や立場がまったく違う。 部下に対しての指導は状況に応じてコーチングとティーチングを使い分け たとえば、お客さまとすぐに仲良くなれるのに、最終的な契約の一歩手前で 一方、コーチングでは「契約に向けてほかに何か必要な資料はないか 通常はティーチングで指導したほうが、上司も部下も楽ですし、短い時間で しかし、あえてコーチングを行うことで、部下は自分で考え主体性をもって また、ティーチングですべてに答えをもらっていた頃の「やらされ感」から解 また、コーチングでは上司が答えをもっていない場合でも、部下に答えを見 上司は基本的に自分の過去の経験から答えを見つけますが、部下が抱え すべての答を上司が見つけるのは困難であり、その顧客のことを一番知っ さらに、専門知識が必要な分野で上司にそれがない場合でも、専門知識の 社長のなかには外部の専門家のコーチングを受けて、自分自身の気付きや 自分がコーチングを受けることで、手法そのものについて学ぶこともできます。 さらに、一定の経験を積めば、自分自身に対する「セルフコーチング」も可能に また、社長は経営幹部たちに対してコーチングを行う立場でもあります。 従来型の業務指示やティーチングによる指導に加えて、コーチングによって彼 受け身的な幹部を自発的な幹部へと脱皮させることも可能です。 コーチング手法を体系的にきちんと理解するためには、相応の勉強時間が必 コーチングに必要なスキルのなかでベースとなるのは「傾聴スキル」、「質問スキ 1.傾聴スキル (1)事実だけではなく相手の認識を聞き出す 傾聴とは、徹底的に相手の話を聞くことです。 たとえば、普通は部下が仕事上の問題を相談してきた場合に、上司は起 短時間での問題解決を優先する場合には仕方ないが、これは傾聴ではあ コーチングの目的は上司ではなく、部下自身に解決策を考えさせることに 部下には問題の事実関係だけではなく、それに対して部下自身がどのよう 部下は自分のなかにある情報をいったん外に出すことで、情報のもつ意味 また、最後まで黙って耳を傾けるだけでは十分ではない。 部下が当初話そうとしていた以上の話をするように仕向けることも必要で タイミングよくうなずいたり、相づちを打つなどして、自分が相手の話をきち さらに、話の内容だけではなく、声のトーン、表情、しぐさなどから相手の感 そして、コーチングを行うときだけではなく、日頃から「部下が話しかけやす 部下は威圧的・拒絶的な印象が強い上司にはそもそも相談しようという気 つねに笑顔で接し、上司の側からあいさっするなどを心掛けましょう。 (1)コーチングにおける質問とは 通常、質問とは「自分が知らないことをわかる」目的で「自分のために」行う しかし、コーチングにおける質問はその逆であり、「相手が気付いていない したがって、途中で自分がわかったとしても、相手がわかっていなければ質 そして、質問に対する答えにはきちんと傾聴します。 ・なぜ、受注に失敗した? ・できない理由は何だ? ・どうしてもっと早く報告しないんだ? ・失敗した理由は何だと思う? ・おもな障害は何だと思う? ・どうすればすぐに報告できると思う? このようなスタンスで質問を続けることは、まどろっこしく、面倒に感じます。 しかし、考える主体はあくまで部下であり、上司は答えをもっていたとしても 部下が正しい答えにたどり着くようにサポート役に徹する必要があるので また、質問した後には、相手が十分に考えられるよう、時間をおくことが大 その時間を惜しんで立て続けに問いかけると、質問ではなく「詰問」になっ 質問にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2種類がある。 オープンクエスチョンとは「この仕事のポイントは何だと思う?」といった自 オープンクエスチョンで相手から考えや気持ちを幅広く聞き、クローズドクエ オープンクエスチョンでは、いわゆる「5WIH」(Who:誰、Wha t:何、 これにクローズドクエスチョンを組み合わせた例として、次のような 承認とは相手の存在そのものを認める「存在承認」、さらに、相手の変化や (1)存在承認 相手の存在を認めるとは当たり前のことのようですが、実はできていない たとえば、挨拶やちょっとした声がけは相手を承認するための大切な行為 「あいさつしても上司が返してくれない」、「業務指示以外は一切声をかけて そんな上司には相談事をしたくない、むしろ相談したら怒られるとさえ思う 日頃からあらゆる機会を捉えて、相手のことを大切に思っていることを伝え 「変化承認」とはいっもとは違う変化を認めることです。 変化には「遅刻がなくなった」、「ミスが減った」などのプラスの変化もあれ いずれの変化も日頃から相手に関心をもっていないと気付くことができま また、気付いたとしても言葉に出さなければ相手にはわかりません。 プラスでもマイナスでもそれをきちんと伝えることで、相手は「つねに自分の 「成果承認」とは相手が成果を上げたときに、それをしっかりと認めることで これは単純に成果を賞賛することとは少しニュアンスが違う。 たとえば、私たちはなでしこジャパンが2011年ワールドカップで優勝したと 世界最高の場での金メダル獲得について「とにかくすごい」と感じたからで その賞賛が彼女たちの励みになったことは間違いない。 しかしながら、なでしこジャパンの厳しいトレーニングや節制ぶりを近くで見 相手のことを深く理解しているからこそ、たんなる賞賛ではない成果承認が そして、彼女たちの心により響いたのは、賞賛よりも成果承認でしょう。 このように成果承認で大切なのは、「成果そのものだけではなく、成果を上 そのためには「○○の能力がアップした結果だね」、「業務設計が優れていた また、相手によっては、「あなた(YOU)は頑張ったね」という、あなたを主語 たとえば、「君の頑張りは私も心強いよ」という承認の仕方。 YOUメッセージだけでは、それを相手が素直に受け取らない可能性があっ コーチングは基本的に次のようなステップで行います。 1.目標の明確化 2.現状と問題の把握 3.行動計画 4.フォローと振り返り ここでは、ある営業マンに対するコーチングを例にして話を進めてみます。 1.目標の明確化 目標の明確化において大切なのは、達成したときの自分の姿をイメージさせ たとえば、営業マンの受注目標額を設定する際には、たんに「受注目標300 また、目標を部下に考えさせることで、与えられたノルマではなく、自分自身 現状把握は「客観的事実そのもの」と「客観的事実をどのように認識している たとえば、営業マンの受注額が過去3カ月間連続して200万円だった場合、 問題はこの金額を営業マンがどのように認識しているかです。 「十分実力を発揮した結果」と満足している人もいるでしょう。 逆に不満だと思っている人のなかには「まだまだ努力不足」と自責と捉えて これらについて十分に話を聞いて、質問を重ねるなかで事実誤認やたんなる そして、目標達成のためにどのような能力アップや業務姿勢改善が必要かを 「目標の明確化」と「現状と問題の把握」を踏まえて、目標達成のために実際 ここでも何をやるのかについて相手自身に気付かせます。 まずは相手にできるだけ多くの選択肢を考えさせます。 過去の自分の成功体験・失敗体験、周囲の優秀な営業マンの事例、営業関 また、それらを組み合わせてオリジナルの方法を考えることもできます。 ある程度明確になってきたら、それを実際の行動レベルに落とし込んでいき たとえば、「見込み客数を倍にする」ということになったら、「そのために明日 その際には「アポを何件取る」といった成果ではなく、「アポ取りの電話を何 実際に行動を起こしているかどうかを確認します。 もしまだであれば、その障害となっている要因を再度考えさる。 また、行動している場合には、その結果としてどのようなことが起こったか、 行動がうまく成果につながっていない場合の失敗要因だけではなく、成果に 場合によっては行動計画の一部見直しも必要になるかもしれない。 フォローと振り返りは、相手の行動そのものを確認・修正するだけではなく、 |
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静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
しかし、毎年1万件以上の中小企業が倒産に見舞われています。
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