サービス力
 

  ■サービスの重要性

   重要となるのが、会社の独自性や差別化となる要因である。

   製品やサービスを開発する場合には、その会社しかできない独自性を持つことが
   重要なのです。

   そうでなければ、資本力のある会社が、同じ製品をすぐに作り出して市場を制して
   しまう。 

   食品メーカーの競争などはその良い例でしょう。

   その会社しかできない差別化要因をもつことで、競争力がつく。

   また、差別化要因が会社の位置づけとして決定し、顧客への浸透が進む。

   つまりブランド化である。

   だから自社では、何を差別化要因とするのかを徹底的に考える必要がある。

   マーケティングとは、差別化要因を見つけ、それを具現化する作業と言い換える
   こともできるのです。

  □コンセプトをつくる

   製品、サービスを独自化するには、コンセプトづくりが大事だ。

   コンセプトをひと言で言えば、“ものごとを生みだすワンメッセージ”である。

   すべてがこれに集約できる。

   なぜなら、分かりやすくなければ伝わらず、さらにユニークでなければ多くの人は
   気づくことはないからです。

   評判にならないし、多くの社員を動かすこともできない。

   例えば、今や工業製品や電化製品の分野などでは、どの会社でも技術力があ
   り、製造能力もあり、品質が高いものを生産することは可能だと言える。

   自動車業界も見れば分かる通り、1社がある新車で大ヒットをとばせば、半年も経
   たないうちに他社が同じ仕様の自動車を投入してくる。

   すると、もはや自動車メーカーの競争力の源泉は、技術力ではなく、デザインで
   あったり、ブランド力であったり、その自動車のフィーリングが大きな部分を占める
   ことになる。

   このような他社には真似が難しいソフト(アイデア)部分ならば、独自の差別化を
   することが可能なのです。

  □コンセプトづくりのポイント

   コンセプトづくりのポイントは、3つのポイントを押さえて検討することにある。

    1.ターゲット

      これは、購入するべき顧客層は誰かということです。

      誰が購入すると最も高い価値を感じるかを考えてみよう。

    2.利便性

      マーケティングではベネフィットといっている。

      これは、商品、サービスを得ることで、一番の利便性はどこにあるかを考える
      ことである。

      購入する目的は、何らかの利便性を得るための消費活動であるので、それ
      を追求するのです。

      しかし、ここで注意しなければならないのは、実用的な利便性よりも、その背
      後にある購入の心理を読むということである。

      これは、アンケート調査結果なども参考にして、未来の種をつかもう。

    3.気づきのキーワード

      これは、コンセプトは意外性が高くないと一般には浸透しない。

      だから、多くの消費者が共感する、意外性のあるキーワードを導き出してみ
      るのです。

      このワードは、最終的にプロモーション展開をする時に参考となる。

  □コンセプトを理解する

   コンセプトづくりは、製品開発やサービス開発の要である。

   このコンセプトが明確になることで、マーケティングプロモーションやチャネル開発
   が分かりやすくなる。

   例えば、広告コピーの考えの背景となるのが、このコンセプトになる。

   また、重点的に強化するチャネルなども、このコンセプトが柱になっている。

   だから、マーケティングでは、最初のコンセプトづくりが重要なポイントとなる。

  □パッケージ力を高める

   パッケージとは、もともと梱包や包装することを言うが、ここでは、様々な技術、要  
   素を1つのまとまり、固まりとして見せていくことができるという意味で考えるとい
   いでしょう。

   例えば、同じ技術であるならば、顧客は当然魅力的に映るほうの商品を選ぶ。

   そこで様々な技術、サービスを集めて、このようにすれば活用できるということを
   世の中に問わなければならない。

   これがライフスタイルの提案である。

   例えば、米アップル社の「iPod」について考えてみましょう。

   アップルのデジタル機器が入っている箱は、黒をベースに、製品写真、ロゴがシン
   プルに配置され、非常におしゃれである。

   彼らは、箱まで含めて商品であると考えており、そこには当然友達にプレゼントす
   るとか、子供の記念日にあげるといった需要も含まれている。

   商品を貰ったときに、思わず喜んでしまうという、サプライズまでを予想しているの
   である。

   また、iPodそのものが非常におしゃれである。

   品質ももちろん大事だが、それ以上にデザイン性が問われる時代である。

   黒と白を基調としたカラーリングは、他人に見せてもかっこいいと思わせる、感性
   に訴えかけるフォルムをしている。

   さらに、ライフスタイルの提案は、iPodだけの提案だけにとどまらない。

   iPodに音楽データを転送するためのパソコン上で動くソフトウェア「i-Tune(s 音
   楽管理ソフト:アイチューンズ)」を用意したり、音楽をネット上から購入するための
   「i-Tunesミュージックストア」の立ち上げなど、トータルなライフスタイルの提案を
   している点も重要だ。

  □商品、サービスをどういう形で提供するか

   企業が顧客に商品やサービスを提供する形には、分類のしかたにより様々な分
   け方があるが、顧客ニーズから考えた切り口を考えてみましょう。

    1.部品や素材で提供するパーツ型

    2.ソリューションで提供する

    3.パッケージで提供する

   このようにモノを提供する場合、3つの型のどれか、あるいは複合して提供するこ
   とになる。

   最近は、パッケージ型の優位性が年々高まっている。

   なぜなら、私たちの生活を彩るためには、1つの製品、1つの商品だけでは不十 
   分であり、すべてがグループとして機能する必要があるからです。

  □付加価値を高めた企業が有利

   商品やサービスの提供方法に3つの型があることを提示したが、結局デジタル
   ミュージック市場でアップルが有利になったのは、他社にまさる付加価値感を提
   供したからなのです。

   付加価値とは、希少性であったり、差異性であり、期待性のことである。

   この人しかできない、この会社しかできないという希少性。

   そして、この製品はほかと違うという差異性。

   また、この製品を触るとワクワクする、成長していることが分かるなどの期待性で
   ある。

   この3つの価値観が付加価値となって伝わったからヒットしたのである。

   あなたの会社でも、「パッケージ」を念頭に置きながら、付加価値を高めた製品、
   サービスを開発できないか、ぜひ考えてもらいたい。

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