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■お客様の買い方の変化 これはマーケット(市場)の成熟化を意味します。 どの業界でも、その業界特有の価値観、慣れた仕組み、業務にあたっての通念、 しかし、現在ではそれらが価値を失ってきています。 総じていえば、すべての会社(店)、営業マンが、今は「お客様に負けている」と、言っ 市場の成熟化とは、端的にいえば「コモディティー(ありきたりの商品)が増える」と たとえば、テレビの新製品。 テレビは各家庭に行き渡り、ひと通り用が足りていますから、新製品の性能をいくら あらゆる分野でこの現象が起こっており、たとえばビールなど、以前は新製品が出る しかし、チューハイは伸びており、その担い手は女性たちです。 彼女たちは「酒を飲む」というよりは「食事を楽しむ」ためのアイテムとして酒を見て だから、酒は酒ではなくなり、食品になってきているのです。 携帯電話で時間がわかるので、腕時計をしない人が増えたのです。 しかし2万〜3万円クラスの国産品は売れないのに、数十万、数百万円もするヨーロッパ つまり、時刻を知るための時計は携帯電話にとってかわり、その一方で装飾品という 銀行に来るお客様の90%以上がATM利用が目的ですから、お客様にとってはATM 今はコンビニエンスストアにもATMがありますからコンビニで用は足ります。 また、スーパーでは今、食材の売れ行きが伸び悩んでいるのに対し、総菜の売れ行き 食事の準備に時間をかけたくない人が増えたのです。 このようにお客様の願望の進化、変化により、需要は分解し、減っていきます。 ですから「お客様は、時計を時間を知るためのものとして買う」という需要の定義では、 このように、お客様の願望(購入動機)の進化を知ることです。 そうでなければ、今までの保険営業では効果が上がらず、ムダ・ムラ・ムリの多い営業 旧来の通念にとらわれず、どんな商品の、どんな使われ方がお客様の願望を満たし よく、「モノ」を売るな 「コト」を売れ といいます。 保険という商品そのものをを売るのではなく、「お客様の生活・事業の安心・安全に 言い換えるなら、あなたの仕事はお客様の抱える問題・悩みの解決をお手伝いする 従来の営業の考えは、販売の人員数×訪問数の合計活動量が、販売力であると考え しかし、商品が行き渡り、コモディティ化された用済み商品が増えてしまった今日では、 いくら人員を割き、訪問数を増やしても「間に合ってます」、「保険には入っているから このような時代に営業が成り立つ基礎は、「お客様を理解する」、つまりお客様の願望 「今度のうちの商品は」とたんに力説してもだめです。 勝負は、お客様の持っている課題を聞き届ける力です。 保険には入っている。 新しい保険はいらない。 では、お客様の保険がいらない理由は何でしょう。 お客様がこれまで加入してきた保険が、その人の生活の中でどういった位置なのかが たとえば、保険が嫌いになっているのか、「今のままの保険で良いのかな」と思いなが もっともお客様は、自分のプライバシーをそう簡単に他人には喋りません。 「子どもが入学するんだけど、保険は今のままで良いのかな?」とか、「マンションから しかし、それを汲み取れるかどうか、本来なら話す必要のないことを、話してもらえる 市場成熟下の営業では、普通名詞でお客様を捉えていては通用しません。 たとえば、「主婦」「女性」「中小企業」「経営者」といったお客様はいなくなります。 38歳で静岡市に住み、2人の子どもを持ち、子育てに奮闘しながらも何か仕事に就き 従業員30名の工務店で従業員のモチベーション低下に悩む50歳のオーナー社長。 なぜでしょう。 お客様はいつも「今日よりは明日、今年より来年はもっと幸せになりたい」、「自分の暮らしを A子さん、B子さんに「これは今の私に合っている」「なくても困らないけど、あれば自分の そのうえで、たとえば「お客様の今の生活や将来を考えると、今の保険ではムダや それには、やはりその人の生活、願望、法人であれば経営者の抱える問題を知らな 「新しい良い保険ができたから入ってください」ではだめなのです。 まずは従来の保険がそのお客様の生活にどう収まっているかを知ることです。 そのうえで、たとえば「お客様の今の生活や将来を考えると、今の保険ではムダや そこが大切です。 「この人は、私が心配していること、不安に感じていることをずばり捉えている」と これが お客様を理解する力であり、固有名詞で考える営業のあり方です。 今、あなたは顧客が望んでいることを本当にメッセージしているでしょうか。 じっくりそのことを考えていただきたい。 本当に顧客のニーズにあったメッセージを伝えているでしょうか。 顧客の必要性や状況を考えて商売しているでしょうか。 あなたが成功するには、人のニーズや望みを認識し、それを満足させる方法を見つ 努力をしているつもりでも、自分の都合を優先していないでしょうか。 賢い消費者が、保険加入の選択手段を複数もっていることに気づいていますか。 あいも変わらず、集金、更改作業に汗を流し満足感に浸っていないでしょうか? 今でも顔見せ、御用聞き営業にまい進し「思うように業績が上がらない」なんていって モノへの欲求があまり起こらない。 特に保険という「予防商品」は、厳しい経営環境下ではコスト削減の第一に挙げられ この打開策は顧客一人ひとりの身になって購入を刺激するメッセージを送ることしか その商品を提案した理由、商品の特徴や機能、今までの商品とどこがどう違うか、 メッセージは、「顧客別」に送られる必要があります。商品はひとつでも、顧客一人 ここでデータベースに入力された顧客情報が威力を発揮するのです。 より多くの顧客情報をデータベース化し、見込み度の高い客をセグメントして、顧客一人 それが実現できて初めて、顧客との関係が生まれます。 そのためには、焦点を絞り込むこと。 活動の領域・提案内容(商品)・客層を絞れば絞るほど、立場が強力になります。 なにもかも追い掛けていると、結局なにもモノにはできません。 多くの代理店に見られることに「発想の限界」があげられます。 「わたしは保険代理店です」と、ある代理店は答えた。 すると、この人は保険商品の種類から商品内容に至るまで、すべてをその周辺で発想 「我々は保険代理店です」がクセモノなのです。 これでは、周囲に埋没してしまい差別化どころではなくなってしまいます。 成長の機会は現状の業界の定義づけの外にあるのです。 実際、こうした業界常識の枠組みの中で戦うことは、特に成熟した保険業界においては、 しかし、チャンスは見込み客が何か別のものを求めているところにあるのです。 それが何か、最初に見つけた代理店が勝利をつかむのです。 顧客が、本当に買っているものは何かを探りだしましょう。 保険業界を含め、すべての業界にとって、すでにある市場を奪い合うべく戦っている むしろ市場を作るために奮闘努力しているのです。 見込み客には三つの選択肢があります。 あなたのサービスを「購入するか」「他で購入するか」、あるいは「どこからも購入し 多くの場合、あなたの本当の競合相手は同業者ではありません。 あなたの見込み客自身なのです。 そして、我々サービス業の本当の売り物は人間関係なのです。 営業で最も大切なことは、お客様を理解する力です。 これを高めるにはどうすれば良いでしょう。 その前に「知覚されない潜在的ニーズ」についてです。 現在のような不況下での商品には、2つの方向性があります。 1つはコモディティー商品で、もう1つは付加価値商品です。 たとえば、ミネラルウォーターが売れ始めた時期、お客様は銘柄で選びました。 しかし、市場が成熟期(商品が増え、需要が満たされる)に入ると、銘柄に関係なく、 これがコモディティー。 付加価値(バリュー)は、いわば「私にぴったり」の商品です。 同じ飲料なら、サプリメント飲料がこれにあたるでしょう。 水でも、スポーツドリンクでもない、もう少し健康バランスに配慮した飲み物として人気 しかしサプリメント飲料は、実はお客様の「これが欲しい」というはっきりとしたニーズ 自分が本当は何が欲しいのかよくわからない。 商品が現れて、初めて「これは私向き」と気づくのです。 それが「知覚されない(潜在的)ニーズ」です。 付加価値商品には、概ねこの傾向があります。 潜在的ニーズを掘り起こしたか、あるいは予想を超えたパフォーマンスを持つ商品。 古い例ですが、宅急便もそうです。 宅急便が欲しいとは誰も思わなかった。 しかし、宅急便ができたら「え、そんなのあるの?」「これは便利だ」ということにな 荷物を先に送り、身体1つでスキーやゴルフに行くなんて想像もしていなかったのです バリュー商品には、おおむねこの傾向があります。 知覚されないニーズを掘り起こしたか、あるいは予想を超えたパフォーマンスを持 それが成熟下の不況でも、売れる商品の特質です。 保険においても各保険会社の商品はどこも似たり寄ったりです。 保険商品もコモディティー化したといっていいでしょう。 IT環境の整備された今、お客様の保険に関する知識向上、保険商品の比較サイ 通販ではないあなたにとって保険をコモディティー商品として扱った営業を行うこ 保険をバリュー商品として扱うことが必要となってきます。 コモディティー商品とバリュー商品では、当然売り方も変わります。 コモディティー商品は価格が勝負。 安さの価値は、誰にとっても同じですから、複雑な営業の仕掛けはいりません。 しかし、バリュー商品は、お客様を固有名詞でとらえ、そこに埋もれている「知覚さ そこで、1つ重要なのが「同時代性」。 お客様理解には、同じ世代が一番良いのです。 同じ時代を生きた者には、共通するライフスタイル、価値観があるからです。 商品を売れるものにするには、固有名詞のお客様理解のうえに、その商品の持っ となれば、仮に団塊ジュニア世代にアプローチするには、同世代人か、さもなけれ つまり、この世代にアプローチするには、同世代人を主力とした専門チームをつく 保険商品も同様のことがいえます。 多様な販売チャネルが存在する中で、専業代理店であるあなたも営業のやり方・考え コモディティー商品は価格が勝負となってしまいますが、付加価値商品は価格は二の次 安さの価値は、誰にとっても同じですから、複雑な営業の仕掛けはいりません。 しかし、付加価値商品は、お客様を固有名詞でとらえ、そこに埋もれている「潜在的 どんなビジネスであっても「タイミング」は重要となります。 タイミングをはずせば、どんなにすばらしい商品・サービスであっても売り上げ拡大は しかし、タイミングが合えば普通の商品・サービスでも売れるのです。 最近低迷がみられるコンビニ業界ですが、コンビニに置かれている商品はどこのスー スーパーや小売店と価格競争をすれば負けてしまいます。 にもかかわらず、お客は必ずしも値投の安いスーパーで買わないで、値段の高いコン 「同じ商品なら安いほうを買う」という理屈からすれば、スーパーのほうが売れてしかる いつでも、5分以内に買えるという差別化を図ることで勝ち残ってきたのです。 「今すぐほしい、今すぐ必要」といった、売る側とお客様のタイミングがジャスト 傘を販売している店ではないが、雨が降りそうになるとすぐに店先にビニール傘を 雨が降れば濡れたくないために、500円でも飛ぶように売れるそうです。 晴れているときに500円のビニール傘を買う人はいないでしょう。 これらのことは、あなたにとっても同じことが言えます。 たとえば地震保険の未加入者へ加入促進していくなら、地震発生から少なくとも3日 風水災が担保されていない顧客には、台風発生のタイミングを見計らって、被害の 広告にはさまざまな手法や考え方がありますが、最も基本的で、最も重要な広告とは、 物販の世界でも「あの人から買ったのが良かった」「あの人から勧められたから買った」 その要素が保険商品の場合はより強くなります。 つまり、最初の接点では、商品を分かってもらうよりも先に「自分を分かってもらう」 それも、保険会社の名前や代理店名は二の次にして、たとえば「ゴルフ歴2年、まだ 「○○代理店の○○が、あなたの人生設計をお手伝いします」と言われるより、このほう 自己紹介チラシは、「手書きにする」というのが重要なポイントです。 パソコンやワープロで作った文字は、きれいで読みやすいけれど味気ない。 対して手書きの文字は、人柄や温かみを感じさせます。 メッセージは2〜3行程度の短いもので、大きな太い字ではっきりと書きます。 印刷されたパンフレットやチラシは、情報量が多いものの、必要と思わなければ相手は こういう自己紹介チラシを何種類も用意します。 そして、訪ねる相手の性別、年齢、職種、趣味などに合わせて使い分けていきます。 そう言ってもらえれば成功。 そこから次の会話、訪問の機会を作り出す可能 それでも目に止まるということ、そのための努力 初対面で自己紹介をしようにも、3分の時間さ そういうことは多いと思います。 ならば「何だこれ」「何だこいつ」と思わせるものを残してくる。 それが自己紹介チラシの狙いです。 これらは1対1の関係をより強く打ち出すツールと考えてください。 自分を売り込み、印象づける方法、ツールはたくさんあります。 年賀状や暑中見舞いはもちろん、時候の挨拶やお祝い状もあるでしょう(もちろん 何種類も用意して「こんな名刺、作ってみたんですけど」と持っていくのも、実は広告 自分のホームページを開いて、先のニュースレターのような情報を配信するという方法 お客様の趣味、嗜好、生活がわからければ、商品は売れません。 それを知るきっかけとして、このようなツールがあるのです。 共感を得るとは、お客様を知るための入り口であり、ここで私たちはやっと商品を売る となれば、各世代ごとにアプローチするには、同世代人か、さもなければその世代の つまり、その世代にアプローチするには、その世代と接するときの応酬話法を組み立 オリジナル「お役立ち情報」で接点を広げる。 自己紹介チラシに続いて、オリジナルのニューズペーパーを出すこともお勧めします。 「○○代理店の○○がお届けするお役立ち情報」です。 盛り込む記事は、たくさんはいりません。 大事なのは、それを定期的に作ってお客様に届けることです。 衣類ならば試着、食品ならば試食、試飲ができます。 商品を体験してもらうというのは、とても有効な販売手法なのですが、保険商品では、 オリジナルのニューズペーパーもそのための1つの手法です。 「代理店の○○がお客様の○○さんにお届けする」という1対1の関係をより強く打ち 保険は普段身近に感じにくい商品ですが、誰もいらないものだとは思っていません。 子どもが生まれた、学校に入った、自分は今年40 歳になる。 そうした人生の節目ごとに必ず気になるものです。 そんなときに思い浮かび、具体的に連絡を取ってみたいと思うのは、「ちょくちょく そんなふうに自分を売り込み、印象づける方法、ツールはたくさんあります。 年賀状や暑中見舞いはもちろん、時候の挨拶やお祝い状もあるでしょう(もちろん手 名刺も会社の名刺ではなく、自分のキャッチフレーズや似顔絵を入れたオリジナルを お客様の願望(喜び、満足、解決策)を作り出す対応法をモデル(標準)化する「営業 企業が商品を開発した段階では、その商品の価値はまだ表面化せず潜在しています。 商品の価値は、お客様の願望を埋めることで決まり、それを決めるのはあくまでも では、営業の役割は何かといえば、開発され未完成の商品を、お客様の願望を埋め お客様との接点である営業担当者は、付加価値提供の実現者であり、またそれができ さらにいえば、今日より明日はもっと幸せになりたいと思っているお客様の「喜び、 大切なのは「これを話したら、お客様はどう反応するか」「それに対してどう対処すれ しかも、このモデルは、お客様が持つ個々の課題に対し、それに見合った答が出せる それがお客様を理解する力をつける作業につながります。 お客様の感性のステップアップに合わせて、売り場や売り方、情報発信の仕方を考え、 これは今日、お客様との接点づくりにおいて、どの業界にも共通する課題であり、商品 商品を豊富に揃え、好きなものを選んでもらう。 バブル崩壊以前の右肩上がりの時代なら、そんな売り方も通用したでしょう。 しかし、似たような商品が何十種類もあり、商品 お客様との接点における商品のアピールや情 その組み立てを何通りも考え、試してみること 商品の違いを生み出すのは営業の力です。 そして商品に価値を与えるのも営業の力です。 そのために着目すべきは、全体とその平均値ではありません。 例外と異常値です。 その中にこそ、商品の違いと価値を生み出すヒントが潜んでいます。 たとえば、○○代理店の△△さんは、話術はうまくないが成約数が伸びている、あるい お客様に「実はそれが気になっていたんだ」「言われて初めて分かった」と言わせる方法 例外と異常値の意味を整理し直し、法則化し、共有し、それをベスト・ブラクティスと 法則化したものはいくつあってもかまいません。 ターゲットとするお客様の世代、階層、生活に合わせて組み立てることが大切です。 今日の営業に必要なのは、ただモノを売る気迫ではなく、お客様の「喜び」を作り出す そして例外と異常値から、お客様の知覚されないニーズを読み取り法則化する科学 「いつも自分のことを気にかけてくれていること」。 これほど嬉しいことがあるでしょうか。 広告は、それを実感してもらう一つの手法です。 今、営業に必要なのは、ただモノとしての保険を売る努力ではなく、お客様の「喜び、 |
静岡県静岡市のビジネス・ソリューション㈱です。
静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
しかし、毎年1万件以上の中小企業が倒産に見舞われています。
「知っていれば」「対策を講じていれば」倒産せずに済んだはずの企業が数
多くあったことを、私どもは見聞きしております。
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