〒422-8067 静岡県静岡市駿河区南町2-26-501
パート・アルバイトの募集・面接と有効活用 |
企業はさまざまな方法で社員を雇用します。 例えば、正社員、契約社員、パート、アルバイトなどが代表例です。 景気好調時のメインの雇用形態は正社員でした。 企業は「新卒を正社員として採用し、定年までの雇用を保障する」ことを採用戦略の基本 この仕組みは、終身雇用、年功序列の人事システムと連動して、おおむねスムーズに 具体的には、簡単な業務でも正社員に担当させる体制を見直し、パートやアルバイトに 個々のケースで異なるものの、正社員とパート・アルバイトの賃金は、社会・労働保険料 雇用形態を正社員からパート・アルバイトに切り替えれば、人件費は半分程度にまで あるいは、企業が同じ人件費を負担するつも 飲食店やガソリンスタンドのスタッフ、工場の 企業は、比較的単純でマニュアル化しやすい あまり責任の重くない業務をパート・アルバイトに担当させ、1〜2人の正社員がそれを そのため、各企業におけるパート・アルバイトの処遇に大きな違いはありませんでした。 企業は正社員とパート・アルバイトを大きく2つのグループに分け、各グループごとに この方法は非常にシンプルで管理も容易でした。 最近では正社員とパート・アルバイトの2大グループで社員を全体管理する体制は見直 その主な背景は次の通りです。 ・雇用管理が多様化し、全体管理が難しくなってきた ・パート・アルバイトの中にも正社員と同様の働きをする貴重な戦力がいる ・雇用形態を問わず優秀な社員を手厚く処遇することで、戦力確保を目指す 企業がパートを活用する際の基本は短期で廉価な労働力ですが、最近は変化してき 流通業を中心にパートをより戦略的に活用し、優秀なパートの時給を引き上げたり、 こうした企業は、正社員の代行が務まるような優秀なパートが存在することに注目し、 このような、企業におけるパート活用方法の変化の影響により、パートの募集条件にも 通常、パートとして働くことを希望する人は、時給など募集条件が少しでも高い企業を 高い募集条件を提示する企業が出てきているということは、それだけパートを採用する CS(顧客満足)という言葉が強く意識されるきっかけとなったのは、1990年に出版された スカンジナビアン航空の事例をCS活動として サービス業(すべての営業会社)はお客様と お客様と接するわずかな“瞬間”がその会社 だから「真実の瞬間」というタイトルにインパ では、サービス業において「真実の瞬間」に 小売店、飲食店、GSなどの場合、パート・ つまりサービス業において、会社企業(店舗)の価値はパート・アルバイトの質によって サービス業のコスト構造の中で、人件費が大きなウエイトを占めることはいうまでもあり パート・アルバイトが辞めずに長く勤務することが、人件費コストの低減につながり 新人を雇うことは、募集にかかわるコストはもちろん、訓練・教育の時間(パート・アル いくら新人をとっても、なかなか定着しないという状況であれば、原因を探り、その問題 ・時間給や待遇(交通費など)は近隣の相場に合っているかを同業種の会社(店)の ・給与の支払いに間違いや遅延はないか ・勤務をする上での店舗のルール(特に遅刻・欠勤)は守られているか ・仕事の割り当てに不公平感がないか ・パート・アルバイト間での対立や、悪口・陰口などが目立たないか ・定期的にミーティングを行い、円滑な職場環境が維持できているか □ポイントは募集条件 パートの採用活動で重要なのは、短期間で必要な人数のパートを確実に採用すること これを実現するためのポイントは、他社よりも有利な募集条件を提示することです。 多くの場合、応募者(求職者)はパートとして働く就職先の事業内容や将来性よりも、 個々の応募者によって異なるものの、パートとして働く就職先を選ぶ際に重視される 1.「時給」は相場を意識して決定 応募者が最も重視する募集条件は時給。 パートの時給には地域や業種による相場があり、応募者もそれをよく知っている。 応募者は「○○地域で、○○として働くなら時給○○円は欲しい」と考えている。 従って、募集条件が応募者が希望する水準に達していない会社(店)にはなかな 逆に、相場を上回る時給を提示すれば多くの応募者を集めることができるでしょう。 時間単位で働くパートは、ある意味で賃金に非常にシビアです。 例えば、時給900円と時給950円では1時間働いても50円しか変わらないが、パー 応募者がパートとして働く就職先を見つける際、勤務場所は非常に重要な条件と 主婦であれば「家から近い」、学生であれば「通学途中にある」ことが基本となり、 そのため、駅から近いなど交通の便がよい場所に立地する企業は有利となります。 マイカー通勤を認める場合は、一定のガソリン代を交通費として支給するなどの条 シフト(労働日・労働時間)を柔軟に組み、自分の好きな時間に働くことができる点 こうした応募者のニーズを満たすため、企 例えば、パートの労働力が必要な時間が こうすることで、シフトを柔軟に組むことが また、1回当たりの労働時間を短くすると、 時給、就業場所、シフトがほぼ同水準の企業が複数あって甲乙が付け難い場合、 同じような募集条件なら「働きやすそうな職場を選ぶ」のは当然のことだといえる 自社(店)が応募者に職場の雰囲気をうまく伝えることは容易ではないが、応募者 1年の中でパート・アルバイトの応募が多い時期と、少ない時期があります。 また、企業・店舗側でも、採用が多い時期と少ない時期があります。 当然ですが、会社(店)側の求人が少なく、パート・アルバイトの応募者が多い時期に 景気の動向や、近隣に大型店舗が出店するなどの特情にも左右されます。 年間を見通して、既存のパート・アルバイトの動向も把握しつつ、効率の良い採用計画を 効果のある面接を行うためには、しっかりとした準備が必要です。 日々の業務ををこなしながら、面接の時間を確保するのですから、効率の良さも求め まずはターゲットを絞る必要があります。 何曜日の何時から何時まで働ける人が必要なのか、どんな職種を求めているのか、 店舗の要望に対して、まったく的外れな応募者と面接しても、時間の無駄になるだけ 応募は電話で受け付けることが多いと思いますが、その段階で最低限の条件を示して、 例えば、日本語があまりできない外国人を採用するつもりがないのであれば、断った 応募の電話は必ずしも責任者だけが受け付けるわけではないので、他のスタッフでも受 1.電話で断る応募者の条件を整理しておく。 2.店長が面接できる日時を指定しておき、店舗側の条件と合う 3.応募者の氏名、連絡先、属性、希望勤務時間帯などをメモする 4.面接時に履歴書を持ってくるように伝える。 採用基準を明確にし、面接で聞き出す情報を整理し、すぐに辞めないパート・アルバイト このように面接のやり方次第で効果に違いが出ます。 パート・アルバイトがお客様との接点を持つことが多いサービス業では、どんな人材を 身だしなみや言葉づかいなどは、採用基準の基本です。 きちんとしたルールを作っておき、その基準に応募者が達しているかどうか、達していな 身だしなみについては、髪形、髪の色、仕事中のアクセサリー着用の制限、男性はヒゲ、 業態にもよりますが、食べ物を扱う商売であれば清潔感のある髪形が求められますし、 アクセサリーや化粧も、まったくNGということ 「おしゃれ」と「身だしなみ」は違います。 基本となる考え方は誰のためにするのかとい 「身だしなみ」は相手のためにするものです。 仕事をする上で必要な身だしなみは、お客様 採用してしまってからでは遅いのです。 言葉づかいも大切です。 普段使っている言葉は接客中に出てしまうものです。 面接では応募者もある程度構えていますから、普段のままの言葉づかいが出ることは 気になるような言葉づかいであれば、初期の研修段階で少しきつめに注意します。 身だしなみや言葉づかいは、最初が肝心です。 採用して、仕事に慣れてから修正するのは苦労します。 面接の段階からすでに研修を始めているようなつもりで対応することで、その後の研修 採用基準に達しているかどうかを判定し、さらに会社(店)の要求に合わせられるかどう その前提は、ルール、基準を整備することです。 身だしなみや、言葉づかい、挨拶、シフトを守ることなど、ルールが整備され、既存の ・身だしなみ・店舗のルールに合っている、もしくは、注意したことが直せる人 ・言葉づかい・敬語、丁寧語が自然と使える人 ・シフト・店舗が必要とする時間帯に勤務できる人 ・日常の生活の状況から、無理なく勤務可能と想定できる人 ・勤務可能な曜日・時間が固定できる人 ・急な用事などで欠勤の可能性が少ない人(小さなお子さんがいる、別な ・年末年始や大型連休など、アルバイトが集まらない時に働ける人 ・勤務期間・職種にもよるが、極力、長い期間働ける人 ・勤務日数・週3回以上は働ける人(勤務日数が少なすぎると、仕事に熟練 ・通勤・通勤時間が短い人 ・学生の場合、家と学校の間に店舗がある人(通勤の負担がない) ・動機・働く動機が明確な人(給与の使い道がはっきりしている) □面接時の基本姿勢 応募者が集まったら、いよいよ面接となります。 面接では、企業が応募者の能力ややる気を見極めているのと同様に、応募者も職場の そのため、明るく気持ちのよい態度で面接に臨み、「働きやすそうな職場」というイメー その際、担当する面接者にも留意するとよいでしょう。 1.教育による早期戦力化 基本的な教育の進め方は正社員もパートも変わりません。 明確な目標を設定し、その達成に向けて必要な教育を施していきます。 ただし、パートは労働契約の期間が短いため、教育に長い時間をかけることが そのため、パートの教育では、短期間で戦力化することがポイントとなる。 パートを短期間で戦力化するためには、まず正社員の中から教育担当者を選任 する必要があります。 また、正社員が業務のすべてを教育することは効率的ではないため、基本的な また、正社員向けの研修にパートを参加させることも一策です。 会社(店)への帰属意識が低いパートは、「何かあったら、いつ辞めても構わ 実際、コミュニケーション不和などの悩みを抱えると、無断欠勤したり、突然に退 パートが無断欠勤したりするとシフトに穴が開き、企業はほかのパートを投入す そのため、正社員とパート、あるいはパート間の円滑なコミュニケーションを実現 この簡単な一言だけでも効果は大きいも また、パート間のコミュニケーション不和 こうしたつまらないことでコミュニケーショ パートの中には、正社員の代行が務まるほど優秀な人材がいるものです。 優秀なパートの存在は自社(店)にとって非常に頼もしいが、当のパートは「正 こうしたパートの不満を解消するための取り組みとしては、パートへの能力給の なお、こうした制度を構築する際は、必ず就業規則などに定めることが必要です。 また、面接の時点で、能力給が適用されたり、正社員に登用される可能性があ こうすることで、応募者はますますやる気を高め、中には正式雇用を望む者も出 てくるでしょう。 (財)21世紀職業財団は「パート活用度診断サイト」を運営している。 このWebサイトでは、自社のパートの活用状況や他社の事例をチェックできる 紹介しています。 「パート活用度診断サイト」は登録制のWebサイトですが、登録は無料なので、
お問合せ・ご質問はこちら メルマガ登録(無料)はこちらから
|
静岡県静岡市のビジネス・ソリューション㈱です。
静岡・愛知県内、東京周辺を中心に中小規模企業の問題解決支援としてマーケティング・業務改善・リスクマネジメント
企業運営に欠かせない3つの仕組みづくりを支援いたします。
経営者にとって重要課題は会社をつぶさないことです。
しかし、毎年1万件以上の中小企業が倒産に見舞われています。
「知っていれば」「対策を講じていれば」倒産せずに済んだはずの企業が数
多くあったことを、私どもは見聞きしております。
少しでも多くの企業が、このような危機に見舞われず、最悪の事態を招く
ことのないよう、私ども専門家集団は事業運営に欠かすことのできない
マーケティング、業務改善、リスクマネジメントについて全力投球で支援
してまいります。
対応エリア | 静岡・愛知県内、東京周辺 |
---|