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自社の存在意義(価値) |
企業の存在意義(価値)は経営理念とは異なるものです。 たとえば、「地域社会に貢献する」などの経営理念をよく見かけますが、存在価値とは、 『経営理念』は、経営者の心の中の叫びといえます。 心の叫びが実を結ぶためには、自社の行っている事業が、理念に合致した存在価値を また、心の叫びが、経営目標、たとえば「売上の○%を地域の○○に寄付する」といった 事業に存在価値のない会社が、一種、見栄のため、このような目標を立てた場合、 「うちの創業は江戸時代です」を存在価値としていた和菓子店があります。 しかし、周知のとおり、暖簾(のれん)だけで商売ができる時代ではなくなりました。 暖簾はもはや過去の信用になってきたからです。 大切なのはこれからの新しい信用の構築です。 これこそが必要となる存在価値です。 そして、その存在価値は、たとえば和菓子店であれば、和菓子という製品に表れて そして製品の製造販売に携わっている人の行動に表れてきます。 だから、存在価値が明確な会社は、みな元気がいいのです。 ちなみにこの和菓子店は、ちょうど世代交代の時期も重なり、1年半をかけて事業の 仮に、存在価値が明確にならない場合でもあきらめる必要はありません。 考え抜くことです。 その際、嘘偽りの存在価値だけは掲げてはなりません。 存在価値は、会社にとって重要な資産だからです。 会社の原点は「存在価値」にあります。 会社存在価値とは「社会が求めていることと、その会社の持ち味の接点」である。 いくら自社が得意とすることであったとしても、それが社会から求められていなければ 事業の目的と手段は異なります。 目的を達成するための手段は時代の変化とともに変わっていくが、本質的な目的は その目的の達成が、企業の存在価値につながっていくのです。 自社の存在価値である創業の精神を忘れかけてはいないだろうか。 迷いや壁にぶつかったとき、創業の原点に立ち返ることが必要です。 その創業の精神、自社の社会的存在価値を「あるべき姿」とした時の、「現状の姿」 問題を解決するということは、すなわちこのギャップを埋めることにあります。 企業を取り巻く環境が大きく変化する今だからこそ、目先の変化に振り回されては じっくりと構える意味でも、創業時の精神に立ち返り自社の「あるべき姿」を考えてみて 「ヒトなし、モノなし、カネもない、実績がないから信用もない。」ないないづくしの創 残念なことですが、そのことに気づかない経営者も少なくありません。 熱意、創意、誠意の結晶が創業精神であり、創業精神を大切にする企業は繁栄し、 ここで言う主力商品とは、限界利益(売上高から変動費を引いたもの)の大半を その商品が顧客に対し、どのような価値を提供しているのか。 いくらよい商品やサービスを持っていたとしても、提供する顧客を誤ると真の価値 自社の強みを理解し、受け入れてもらえる顧客は誰なのかを押さえることです。 属人的業務処理では業績をつくることが難しいです。 仕組み、システムとしての業務処理の流れでなければなりません。 真の商品の価値、真の顧客が分かっていたとしても、提供の方法を誤れば成功 また、あくまでも全社視点からの業務処理の仕組み、システムでなければならな たとえ営業部門だけがよくても、ほかの部門で問題があれば、正しい企業価値を 商品、顧客、提供するやり方が正しいのであれば、残る課題はそれらを運用す 自社にとって「あるべき社員像」を明確にします。 企業も地域社会の一員です。 納税や雇用といった形で地域に貢献するだけでなく、場合によっては一企業が地 こうした責任についても、意識する必要があります。 社是、社訓、経営理念、社歌といった中に、「あるべき姿」として判断基準を表現 日常、当たり前のように目にしている社是や経営理念にも、存在価値のエキス また創業の想いや、使命感を描いたものも多くあります。 品質、技術、サービス、ブランドといった自社固有の特性を押さえる。 1〜6の例のように、推測や抽象論ではなく、事実として押さえることが重要とな これらの事実を集約し、自社の「あるべき姿」、社会的存在価値を明確にします。 日常で何かを判断する場面においても、何種頼ものモノサシを使い分けているはず 今日の昼食は何を食べようかという場面でさえ、「昨日は何を食べたか」「今日の体調 そうして、最終的に食べるものを判断し、意思決定しています。 それは、真の商品価値、真の顧客、あるいは創業の精神になるのかもしれない。 日常の意思決定や行動を行うための「判断のためのモノサシ」として優先順位を 顧客の視点で整理するのであれば、単に顧客第一主義や顧客満足だけではな 例えば、 こうした一連の「問いの先」に自社のあるべき姿があり、この世に存在している これらが理念の体系として整理され、それに沿って全社員が行動するところに、 「御社の特徴は何ですか」と問われたとき、あなたならどのように答えますか。 この世に存在する以上、必ず何らかの価値があるはずです。 その価値が自社の特徴であり、企業存続の原動力になっているのです。 もし、内部からの視点で見つけられなければ、先に述べた顧客の視点で考えて 「行動する」、すなわち、あるべき姿、理念を活かすことが必要です。
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