企画立案フロー
 

  ■企画立案フローの目的

   企画を立てるには大きく3段階があります。

   第1段階は「背景、目的の明確化」、そして第2段階は「情報収集、分析」、第3段階は
   「立案」です。

   それぞれについて具体的に見てみます。

   1.第1段階

     まず第1段階ですが、ここでは「何のための企画なのか」「なぜこの企画が必要な
     のか」を明確にします。

     例えば、取引先に企画を出してほしいと依頼された場合、

      (1)その依頼がされた理由

      (2)依頼の細かい内容

      (3)提供された関連情報、d.企画の対象となる層、などをヒアリングし、まとめて
        おきます。

     特に、(1)の「企画依頼の理由」については、企画を依頼した人と、依頼を決定し
     た人とは違う場合があるので、必ず決定者の意図を確認するようにしてください。

     そうでないと、相手の意図に沿った企画を立てることは難しいからです。

     企画のタイトルはできればこの第1段階でつけておきます。

     企画の背景や目的をしっかり理解できていれば、わかりやすく、簡潔なタイトルを
     つけることができるはずです。

    2.第2段階

      企画の背景、目的が明確になったら、次は企画立案のための情報収集を行い
      ます。

      情報収集の目的は現状把握と分析です。

      現状を把握することで、企画の目的との間にあるクリアしなければならないハー
      ドルがはっきり見えてきます。

      情報源としては、新聞や雑誌、専門誌の記事があります。

      業界動向や市場環境など企画のバックグラウンドとなる情報はここから集めるこ
      とができます。

      さらに、企画依頼者からの情報も重要です。

      依頼を受けたときに聞いた情報がすべてとは限りません。

      時間の許す限り、何度でも足を運んで話を聞くことです。

      そして、同業他社からの情報も有益なものが多いので、できるだけ直接会う機
      会をつくって話を聞きだしましょう。

      また、消費者、ユーザーの声を直接聞く方法として、アンケートやグループインタ
      ビューもあります。

      さらにインターネットを忘れてはいけません。

      新聞や雑誌のデータベース、信用情報機関などの企業情報だけでなく、個人運
      営のページなどでも匿名でかなり詳しい業界情報などが入手できる場合があり
      ます。

      ただし、個人運営ページの情報は不確かなものも多いので注意しなければなり
      ません。

    3.第3段階

      ここでは、いよいよ具体的な企画の立案です。

      まず、この企画で何を実現するのかという目標を設定します。

      第1段階で把握した企画の目的と第2段階で把握した現状を照らし合わせて、
      具体的なゴールを考えましょう。

      そしてその目標を達成するためにクリアしなければならない問題点や課題は何
      かを考え、その問題を解決するための具体的な方法、手順を考えるのです。

      ではどのように問題解決の方法、手順を考えればよいでしょうか。

      まず「こうやればいいのではないか」という仮説を立てるのです。

      そして、その仮説に対して検証を行います。企画者が発案した方法を採れば問
      題が解決できるという論理的な裏付けを提示します。

      これができなければ企画ではなく、単なる思いつきやアイデアのレベルにとどま
      ってしまいます。

      企画立案には、以上のようなステップがありますが、このステップをまとめたもの
      がこの企画立案フローテンプレートです。

      このテンプレートでは、第1段階から第3段階までを1枚にまとめてありますが、
      必要に応じて第1段階だけのテンプレート、第3段階だけのテンプレートといった
      ようにアレンジして使ってみてください。

  企画立案フローの作成と活用

   1.企画依頼の背景・理由および企画の目的

     なぜこの企画が依頼されたのか、またその目的はなんなのかを記入します。

   2.現状をどう把握すべきか

     企画に関連した情報収集を行い、現状を把握・分析します。

     収集した情報は、このテンプレートに書き込むのではなく、別にメモなどを作って
     まとめます。

   3.この企画の目標(ゴール)は?

     1.、2.を受けて、企画のゴールを設定します。

   4.何が問題点、課題点なのか?

     3.で設定した目標を実現するためには、どんなハードルをクリアしなければなら
     ないのかを挙げます。

   5.課題をクリアするための仮説と検証

     「こうすればクリアできる」という仮説と、その論理的裏付け(〜だからクリアで
     きる)を考えます。

   6.企画概要

     5.の仮説と検証をもとに、企画の概要を決定します。企画の概要とは、簡単に
     いえば具体的に何をいつ実施するのか、ということです。

     大まかな内容をまず決定して、予算や具体的なスケジュールなどの詳細を順次
     決定していきます。

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